民間企業から大学への研究資金...共同研究1件当たり&研究者1人当たり換算では「東大」が1位ではなかった(鷲尾香一)

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研究者1人当たりの研究費受入額...1位「東工大」、2位「名工大」、3位「東大」

   ところが、研究者1人当たりの研究費受入額になると、再び、様相が変化する。

   1位は東京工業大学の285万円、次いで名古屋工業大学の210万円となっており、東京大学は3位の206万円にとどまっている。(表2)

   研究者1人当たりの研究費受入額が200万円以上なのは3位の東京大学まで。あるいは、100万円以上でも16位の横浜国立大学までで、それ以下は100万円を切っている。

   上位20校中15校は国立大学で、2校は公立大学、私立大学はものつくり大学、慶應義塾大学、光産業創成大学院大学の3校のみだ。

   また、1件当たりの研究費受入額では医学系の大学は多かったが、研究者1人当たりの研究費受入額では技術系大学が多く入っているのが特徴だろう。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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