実験結果、軽より大型SUVのほうが室温があがる理由
また、JAFは、5月頃の外気温が23.3度~24.4度の過ごしやすい日中でも、エアコンを止めると車内温度がどれだけ高くなるか、動画「ユーザーテスト・5月ならまだ大丈夫?社内での熱中症の危険」を公開した。実験したのは大型SUVと軽ワゴン。駐車場に南向きに並んで停車。室内25度からスタート。大型SUVのほうが、室内が広いので中の温度は上がりにくそうだが......。
結果は、10分後=大型SUV(33.6度)、軽ワゴン(32.0度)。20分後=大型SUV(37.7度)、軽ワゴン(34.4度)。30分後=大型SUV(39.9度)、軽ワゴン(35.5度)......。そして1時間後=大型SUV(43.5度)、軽ワゴン(37.5度)。なんと、大型SUVのほうが6度も高くなった【写真】。
JAFによると、室温の上昇には、室内の広さではなく、太陽光を受けるフロントガラスの広さと角度が影響しているという。密閉された車内は、短時間で思いがけないほど高温になるのだ。JAFでは、こう警告している。
「少しくらいだから、ぐっすり寝ているから、という子どものためを思った行動は、逆に危険にさらしかねません。油断せず、お子さんを残してクルマから離れることは絶対にやめましょう」
(福田和郎)