どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場見通し(5月1日~5日)
日経平均株価予想レンジ:2万8500円~2万9100円
2023年4月28日(金)終値 2万8856円44銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみあいか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週続伸した。植田新総裁による日銀金融政策決定会合で金融政策が現状維持されたことで、為替が急速に円安に振れたことで、日経平均株価も上値追いの展開となった。
今週の日経平均株価は、もみあいとなりそうだ。
ただ、大型連休中の薄商いの中、2万9000円乗せを試す動きが出てくる可能性がある。日銀の金融政策維持により、日米金利差による円安加速が相場の押し上げ要因となっている。
注意が必要なのは、大型連休中に米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)、FRB(米連邦準備制度理事会)パウエル議長会見などの重要イベントが目白押しのため、米国株式市場が大きく振られる可能性があること。このため、1、2日にはポジション手仕舞い売りが出る可能性がある点には注意したい。
東京外国為替市場見通し(5月1日~5日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円00銭~137円90銭
2023年4月21日(金)終値 1ドル=136円28銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルはもみあいか。
前週のドル円相場は、ドルが大幅に上昇した。日銀が金融政策決定会合で金融政策を現状維持としたことが大きな要因だった。だが、米国の経済指標が市場予想を上回ったことで、米国の5月の追加利上げ観測が強まったこともあり、ドルは一時1ドル=136円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルはもみあいとなりそうだ。
米国の追加利上げ観測の強まりと、日本の金融政策の現状維持によって、日米金利差によるドル買い意欲は強く、ドルの下値はしっかり。ただ、米国景気に対する不安感が完全に払拭されているわけではなく、ドルが一方的に上昇する状況でもない。このため、2、3日のFOMC(米連邦公開市場委員会)と3日のFRB(米連邦準備制度理事会)パウエル議長会見は注目だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では5月1日に4月新車販売台数などの発表が予定されている。
海外では5月1日に米国の4月ISM製造業景気指数、2日に米国のFOMC(3日まで)、3日に米国のFRBパウエル議長会見、米国の4月ISM非製造業景気指数、4日に中国の財新4月製造業PMI、ECB定例理事会、5日に米国の4月雇用統計などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)