「ブルガリ ホテル東京」「ジャヌ東京」...なぜ今、外資系超高級ホテルが続々とオープンしているのか?

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課題はスタッフの人手不足...人材の奪い合いに、どう対応?

   これまで日本国内には富裕層向けの超高級ホテルが少なく、観光立国を目指すうえで大きな障害だと言われていた。

   海外の富裕層は滞在するホテルを重視するといい、「好みのホテルがなければ、ラグジュアリー層はその国にはやって来ない。彼らが来なければ、日本で落としてくれるお金も大きくならない」(ホテル事情に詳しい研究者)ためだ。

   今、超高級ホテル建設が加速しているのは、まさしく、こうした事情に対応するためだろう。

   ただ、問題なのは、それが外資系ばかりであること。「1990年代以降、海外のホテルチェーンが日本に入ってきて、高級ホテル市場を席巻してしまった。このため日本のホテル業界は開発力を失っている」(同)とされる。

   さらに、先行きには人手不足という大きな課題が控える。インバウンドの回復に伴い、ホテルや旅館業は活況だが、人手を集められず、空室のまま機会を逸するケースが実際に多発している。

   特に、超高級ホテルとなれば、質の高いサービスを提供できる優秀な人材が欠かせず、「すでにビジネスホテルクラスでも人材の奪い合いになっているのに、高級ホテルが増えたらどう対応していくのか」(業界関係者)と不安視する声も出ている。(ジャーナリスト 済田経夫)

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