女性管理職に抜擢されたら、すぐに読みたい一冊!【尾藤克之のオススメ】

社内の有事に備えるには?

   社内の有事に備えるにはどうしたらいいのでしょうか? 私は社内の決裁権限者を抑えることだと考えています。決済権限者は、社内人事の全権を掌握しています。そのため、ある意味では、自分へのパスを良いものにするには抑えておくべき人脈です。

   日本型システムでは、全ての人事権は人事部が掌握しています。現場に権限が付与されることもありますが、最終権限は人事部にあります。人事権を握っているから影響力を発揮することができるのです。人事権を強固にすることは、大きな力を持つことに他ならないのです。

   管理職と平社員の決定的な違いは、人事権にあります。平社員がどんなに権利を主張しても通ることはありません。上司ににらまれれば、それだけで会社に居づらくなるものです。ところが、平社員でもある状況下では、自分の評価を高めることができます。

   それは人事権を所持する決裁権限者との接触頻度を高めることです。たとえば、名前を覚えてもらうこと。最初は挨拶だけだったとしても、少しずつ会話の量を増やしていけば、プライベートの話をするようになります。プライベートの話をするようになると、仕事の話をする以上に親密感が増します。

   親しくなれば社内で大きな抑止力となるでしょう。目の前に大嫌いな上司がいたら、その上司が苦手としている人と親しくなればいいのです。つちかったコンフォートゾーンから出て、社内政治力を高めていきましょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
姉妹サイト