デジタルツールへの不満「マニュアルが煩雑」「誤入力の補正がない」
さらに、デジタルツールの使い方がわからない場合、3人に1人が1カ月に1回以上、10人に1人が1週間に1回以上、「使用を断念してしまう」「入力がいい加減になる」と回答しており、不正確なデータが入力されている可能性がある。
デジタルツールを使用するときの不満点についても調査。「マニュアルが大量にあり使いこなせない、マニュアルがわかりにくいため解決効率が悪い」と回答する人の数は「49.6%」に上った。
他方、調査時点で「約70%」の人が週2日以上の在宅勤務をしており、「約30%」の人が「すぐに相談できる人がいなくて困る」という点を指摘している。
最後に、今後開始してほしいサポートの中には、「入力や選択など提携操作を自動実行するなど『入力間違いを起こせない』ツールの利用」(55.4%)、「用語説明や入力ルールを操作画面上に表示するなど『操作に迷わせない』ツールの利用」(54.2%)の順に高く、「スキルを持つ推進役の配置・育成」(約4割)が3番目となった。
ほかにも、前述の3点と少し差を開けて、「ヘルプデスク設置」、「講習会などトレーニング」、「専門スタッフによるインストールや初期設定」は約2割程度の回答となった。
同社ではまとめとして次のように答えている。
「デジタル庁の発足以来、企業においても積極的にデジタル施策に取り組む姿勢が一段と強まっていますが、前回の調査(2020年8月)と比較して、デジタルツールの導入が生産性向上につながっていないと認識する回答率が約12ポイント増加し、デジタルツールの習熟度に不安を抱える人も約2倍に増加していることが分かりました。
また、複雑で使いにくいデジタルツールは、ユーザーに不満を抱かせるだけでなく、パフォーマンス低下をもたらし、業務効率の低下など、企業の成長に大きな悪影響を与えることが考えられます」