「NHKは忖度なしで、公平にニュースを流す姿勢を見せないと」
ただ、そんな「NHKマニア」にもNHKに提案と疑問が相次いだ。
「率先して40年近く払っていますが、払わない選択肢も尊重しなければいけないとも思います。見る、見ないと言う議論より、払うだけの価値を受けているかと言うことです。私は受けていると感じますが、そうでない人は沢山いるはずです。そんなに払って欲しいのなら、先ず視聴したくなるような番組作りをしなければならない。『テレビを所有しているなら払ってください』と主張する根拠がなさすぎると思います」
「小さい子どもがいて、NHKのEテレを見ているから、受信料を払うことには個人的に異議はない。民放はどこも似たり寄ったりの質の低いバラエティーが中心で、どうしてもNHK寄りになってしまう。ただ、質が高いのを通り越して、経費削減に取り組んでいる様子が全く見られない。
海外旅行の番組とか、民放で制作するには割に合わないものに費用がかかっているのはいいが、バラエティーのスタジオの背景にやたらと高価そうな花を飾ったり、一面に新鮮な野菜を並べたり、本当にイライラする。割増金制度が出来たのだから、受信料を下げる努力もしろ!」
「ウチは小さな孫がいるのでNHKはかなり見ているし、他にも大人向けのドキュメンタリーなどは民放では真似できないぐらい中身の濃い番組もあって、何の抵抗もなく受信料を支払っています。しかし、見てもいない世帯に無理やり受信料を払わせるのはどうかと思います」
「うちは、テレビCMが嫌いな祖父母や親父がプロ野球中継以外はNHKしか見ない人だったので、子どもの頃から常にNHKが映りっぱなしの家庭だった。誰もいないリビングでNHKが映ったまま、キッチンでテレビの音だけ聴いて料理している祖母の姿もよく見た。
ニュース番組は自然とNHKを見る習慣が染み付いて、今どきの若い人よりは見ているほうだろう。だが、最近の評判を見ていると、NHKは忖度なしで公平にニュース報道やドキュメンタリー番組を流す姿勢を見せないとダメだと思う」
「実家から独立して十数年。ちゃんと受信料払っているが、今までNHKは無駄と思っていた。しかし子供が産まれて、Eテレの『お母さんと一緒』とか、お世話になり始めました。それしか見ていないけど。でも、そんなところで、存在意義を感じたNHKに大丈夫か? と思うところもある。やはりスクランブル化がいいと思うなあ」
(福田和郎)