社会人の転職活動やリスキリングが話題となっている昨今、新卒就活生は自分自身の成長をどれくらい重視しているのか?
学情は2023年4月25日に2024就活生に「自身の成長」をテーマとしたアンケート調査を実施した。
調査結果では、自身の成長を「重視する」「どちらかというと重視する」といった学生が79.6%を占め、「転職のために、市場価値を高めたい」「成長することで貢献できると思う」「社会人として成長し続けたい」などの声が挙がり、就活生たちの意識が垣間見えた。
イマドキの就活生は、就職後の成長を重視 終身雇用制がなくなりつつある影響も...
終身雇用が当たり前ではなくなりつつある現在。働き手による主体的なキャリア形成に関心が高まっているなか、現在就職活動をしている2024年卒の学生にとって仕事における「自身の成長」をどのように捉えているのか、今回、アンケートを実施した。
この調査は2023年3月31日から2023年4月10日まで、調査対象は学情の運営する「あさがくナビ2024」へのサイト来訪者で有効回答数は481件となった。
はじめに、就職活動において「自分自身が成長できそうか」を「重視する」と回答した学生が「41.6%」に上った。
「どちらかと言えば重視する」の「38.0%」を合わせると、「79.6%」学生たちが、就職活動において自身が成長できそうかを重視しているようだ。
また、回答者の声を見てみると、
「成長し続けられる社会人になりたい」
「自分自身が成長することで、会社や社会に貢献できると思う」
「終身雇用が当たり前ではないので、成長し続けることが必要だと思う」
「一人が複数回、転職をすることが当たり前になってきているので、仕事を通して成長し、市場価値を高めていきたい」
といった意見が上がった。
次の結果を見てみると、成長できそうだと思う企業の特徴について、新卒の学生たちは「相談しやすい環境」(73.0%)を重視しているようだ。
一方、会社の制度としての「研修が充実している」が「61.5%」と2番手につけ、1位とは11.5ポイントの差がついている。
上司や人事、同僚、先輩とコミュニケーションする業務の中で自分の能力を伸ばすことが、自身の成長につながると学生たちは思っているようだ。
さらに、「資格支援制度がある」が「33.3%」、「若手に積極的に仕事を任せる」が「28.9%」、「昇進昇格のスピードが速い」が「11.0%」と並び、自分で裁量をもち、どんどん昇進昇格していくライフステージを描いているらしい。
下積みで仕事を徐々に覚えていく昔ながらの方法は、今の学生たちには合っていないのかもしれない。