「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。
今回の「CASE27」では、いくら教えても反応なし?! リアクションが薄い新入社員の教育に悩むケースを取り上げます。
「それじゃあ、わかってるのか、わかってないのか、わからんだろ?」
【A課長】その後、配属された新人教育は上手くいってるのか?
【B課長(同期の同僚)】いやあ、実は君のアドバイスもあって、なるべく丁寧に仕事について手取り足取り教えてるんだが、どうも反応が悪くてね。
【A課長】本人は君の指導について、ちゃんと聴けているのか?
【B課長】しっかり伝えようと、一対一できっちり説明しているよ。それなのに、「うん」でも「すん」でもなくて...困ったもんだよ。
【A課長】反応が鈍いだけで、理解はできてるんじゃないか?
【B課長】それが、繰り返し説明しても腑に落ちない顔をするばかり。それで、つい「それじゃあわかってるのか、わかってないのか、わからんだろ!!と注意したら、今度は泣きそうな顔して。
【A課長】また叱ったってわけか? しょうがないな...。
【B課長】俺だって、新人を叱ってばかりいたくないさ! でも、のれんに腕押しじゃあ、どうしょうもないだろ。 せめて新人らしく元気よく返事くらいしてもらわんと困るし、ホント悩ましいよ!
【A課長】まあ、リアクション薄い若手もいるよな。でも、それを育てるのも君の仕事だ。がんばれよ!
【B課長】他人ごとだと思って、気楽に言うなよ!(いったい、どうすりゃいいんだぁ~(◞‸◟))