「やりたい仕事を続けることを諦めた」理由に、「見た目の性別で決めつけた発言や扱い」
一方で、「LGBTQ+当事者であることで、やりたい仕事を続けることを諦めた理由」では、1位「見た目の性別決めつけた発言や扱いをされた」(15.7%)、2位「差別的な発言・行動をする上司・同僚がいた」(14.2%)、3位「LGBTQ+当事者の社員/事例がなく、制度や環境について会社に希望・意見を伝えづらい」(13.1%)という結果になった。
また、LGBTQ+当事者がやりたい仕事を諦めないために、企業や職場に求めることを尋ねたところ、1位「差別的な発言・行動をする上司・同僚がいない」(24.7%)、2位「カミングアウトしない人も、職場の居心地がよい」(23.8%)、3位「カミングアウトしない人も、職場での人間関係を深められる」(20.1%)だった。
そのほか、企業に求めることの意見では、以下のような声が集まった。
・企業としてだけではなく、社会貢献として、勤務している社員やその家族、取引先の関係者が勤務時間外であっても、多様性における配慮に欠けた言動をしないように、定期的に社内外で講習などを行なってほしい。
・「LGBTQ+という特別な人たちがいる」のではなく、「人には人の数だけ性がある」ということを理解する。会社を挙げてSNSなど一般の人からも目につくところでLGBTQ+コミュニティを支援していることを発信してほしい。
・LGBTQ+の人たちが世の中に沢山いること自体が当たり前の事だと、全ての人が思える社会づくり。自分の価値観も、他人の価値観も、受け入れられるべきものだと、企業や会社の人ひとりひとりが何度も発信していってほしい。
同社は総括として
「LGBTQ+当事者の約4割が『職場で生きづらさを感じる』と回答し、非当事者の約1.5倍に当たることがわかりました。またLGBTQ+当事者の3割以上が『性自認や性的指向がきっかけで、やりたい仕事に就くことを諦めたことがある』と回答し、そのうち約8割が仕事に応募する前に諦めた経験があることが分かりました。これらの結果から職場においても、仕事を探す段階でも、LGBTQ+当事者は障壁に直面しやすい状況であることが推測されます」
としている。