仕事を諦めた理由...「多様な性が認めてもらえない」「制度がない」「勤務中の服装・髪型」
引き続き、「LGBTQ+当事者であることで、やりたい仕事に『就くこと』『続けること』を諦めた経験」について質問すると、「31.5%」の人があきらめた経験があると答えた。
さらに、「やりたい仕事に就くことを諦めたことのある」LGBTQ+当事者のうち、「78.1%」が「応募前」に諦めた経験があるとした(「仕事探しをする以前から(やりたい仕事に就けると思いもしなかった)」16.8%、「仕事探しをぼんやりと考え始めたとき」23.8%、「どのような求人があるか調べていたとき」20.3%、「求人情報を見て。自分にあったものを比較検討していたとき」17.1%=以上の合計78.1%)。
同社の分析では
「やりたい仕事に就くことを諦めたLGBTQ+当事者は、仕事に応募する前の段階で何らかの障壁に直面している可能性があることが明らかになりました」
としている。
具体的に「やりたい仕事に就くことを諦めた」について理由を見てみると、1位が「男性らしさ・女性らしさの決めつけなど、多様な性のあり方について理解のない発言をされた」が「17.1%」となった。
ついで、「求人を調べているとき、採用企業にLGBTQ+に対する制度があるかわからなかった」「勤務中の髪型、化粧、服装(制服着用など)などの要件が希望と合わなかった」がともに「13.1%」という結果となった。