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先週は、米中の経済指標が予想を上回り、日経平均株価の上昇材料に...今週、2万9000円の可能性は?(4月24日~4月28日)【株と為替 今週のねらい目】

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 神経質な展開か 上昇局面では戻り売りもあるか

東京株式市場見通し(4月24日~28日)
日経平均株価予想レンジ:2万8400円~2万9000円

2023年4月21日(金)終値 2万8564円37銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、続伸した。米国の長期金利上昇を背景に為替が円安基調をたどったこと、米中の経済指標が市場予想を上回ったことで、景気悪化懸念が後退したことが日経平均株価の上昇材料となった。

   今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。

   相場の地合いはしっかりしており、いったんは2万9000円を目指す展開になる可能性もありそうだ。だが、上昇局面では戻り売りも多く、上値は相当に重くなりそうだ。

   最大の注目材料は27~28日に開催される植田新総裁就任後の初となる日銀金融政策決定会合だが、市場予想では金融政策の変更はないとの見方が強い。

   それより注意が必要なのは、ゴールデンウィークを前に、リスク回避のためのポジション解消に伴う売りの可能性だろう。また、経済指標の発表も多く、徐々に企業決算の発表も増え始めるので、注目したい。

外国為替市場 ドルがしっかりの展開か 米国の早期の利上げ停止観測は後退も、景気悪化懸念はまだ払拭されず...

東京外国為替市場見通し(4月24日~28日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=133円50銭~136円00銭

2023年4月21日(金)終値 1ドル=134円15銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルがしっかりの展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の早期の利上げ停止観測が後退したことで、米国の長期金利が上昇、米国の経済指標が市場予想を上回ったこともあり、ドルは一時1ドル=135円台前半まで上昇した。

   今週のドル円相場は、ドルの下値がしっかりの展開となりそうだ。

   米国の早期の利上げ停止観測は後退しているものの、米国の景気悪化懸念は完全に払拭されているわけではなく、米国の経済指標もまだら模様だ。

   日米の金利差を背景にドルの下値は底堅そうだが、一方的にドルの上昇が続くとは考えづらい。相場は目先、経済指標の結果に左右される展開が続きそうだ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では27日に日銀金融政策決定会合(28日まで)、28日に3月有効求人倍率、3月完全失業率、4月都区部消費者物価指数、3月鉱工業生産、植田日銀総裁会見、などの発表が予定されている。

   海外では25日に米国の4月消費者信頼感指数、米国の3月新築住宅販売、26日に米国の3月耐久財受注、28日に米国の1-3月期GDP(国内総生産)速報値、28日に米国の3月個人所得、米国の3月個人消費支出などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)