アサヒグループHD、使用済み製品から作り替える「水平リサイクル」の実証実験始まる
他の飲料メーカーもさまざまな対応を進めている。
アサヒ飲料を傘下にもつアサヒグループホールディングスは23年1月、双日傘下の双日プラネットなどと共同で、ペットボトルのキャップを再びキャップに戻す「水平リサイクル」を実現する実証実験を始めると発表した。
水平リサイクルとは、使用済み製品を原料として、同じ種類の製品に作り替えることだ。
新たな原料は必要ないため、持続可能な循環となり、環境負荷を減らせるとされている。すでにペットボトルでは水平リサイクルが進んでいるが、キャップについては実態が不明だといい、実証実験に乗り出すことになった。
アサヒは「キャップの水平リサイクルの事業が実現すれば、飲料業界では初の取り組みになる」としており、24年度以降、アサヒ飲料の商品にこのキャップを取り入れたい方針だ。(ジャーナリスト 済田経夫)