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プロ野球・投手の年間成績、「勝利投手」になるのは運の要素大きい?

   たとえば、プロ野球で活躍する投手の年間成績についての相関係数は、奪三振率は0.7程度であるのに対して、勝率は0.2程度だという。奪三振率は実力の要素が大きいのに対し、勝利投手になれるかどうかは運の要素が大きいからだ、と説明している。

   裏を返せば、いくら実力があっても毎年高い勝率を残すのは至難の業、ということ。それができる各チームのエース級のピッチャーは、運の要素をものともしない抜きんでた実力の持ち主だとも。

   次に、確率分布、「たとえ母集団がいかなる分布であっても、サンプルとして集めた数値の個数が多ければ多いほどそれらの平均は正規分布に近づく」という中心極限定理、仮説検定について説明している。

   「失われた30年」の間に日本の国力が著しく下がってしまった大きな要因の1つは、統計教育の遅れだ、と指摘している。最近、日本でも「データサイエンス学部」が次々に設立されているが、アメリカでは統計学の修士が年間5000人も輩出しているそうだ。

   本書で扱っている4分野の中でも、統計がもっともビジネスパーソンにとって、とっつきやすく、仕事に役立ちそうに思われた。

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