数年前からの異変!? 「スマホ口臭」に気をつけろ!【尾藤克之のオススメ】

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   スマホが原因で老け顔、スタイル崩壊、口臭が急増しています! そのマスク、自信をもって外せますか?

   今回紹介したい本の著書によると、ここ数年、問診の中で気になることが出てきたとか。それは、「実年齢より老けて見える人が多くなってきた」ということ。あるとき、その原因はスマホにあることに気づいたそうです。本書ではその理由とともに、「解決法」が紹介されています。

「スマホがあなたをブスにする 歯科医師が教える1日3分でキレイを保つ方法」(中城基雄 著)大和出版

スマホ操作時の呼気を「臭気袋」に入れて送ってもらうと...

   数年前あたりから、熟知しているはずの口臭とはまったく異なる症状を訴える患者さんが徐々に増えてきまたそうです。コロナによる活動自粛や、マスク習慣により人々の体質が変化しているのか? いままでの理論では説明できない「未知の口臭」が出現しているのか? 中城さんは、次のように言います。

「それは、当院で何回測定しても口臭の数値が上がらないのに『でも私は絶対に口臭があるんです!』と言い張る患者さんです。しかも、『デスクワークをしているときや、スマートフォンをいじっているときに臭います』と言うのです。当初私は、『そんなことないんだけどなあ』と困り果てていたのですが本人が納得しないと解決できません」(中城さん)
「けれども、その人たちのご自宅やオフィスに測定器を持っていくわけにはいかないということで、吐いた息を密閉して送付できる『臭気袋』なるものを導入し、デスクワーク時やスマートフォン操作時の呼気を入れて送ってもらうことにしました」(同)

   本人に納得してもらうために、届いた臭気袋を開封して測定機で検査するまでの様子を、ノーカットで動画におさめて届けました。中城さんは続けます。

「届いた臭気袋を開封して口臭測定機で調べてみたところ......確かに『硫化水素』の臭いが出ているではありませんか! では、なぜ、デスクワーク時やスマートフォン操作時に口臭が出るのでしょうか。すると、うつむいてストレートネックのような状態になっていると、普段口臭がない人でも口臭が出てくるということが判明したのです」(中城さん)
「デスクワーク口臭、スマホ口臭という未知の口臭があることを知って、私は大きな衝撃を受けました。そんな未知の口臭があるとわかったとき、ほとんどの患者さんが、『やはりそうですよね。どのクリニックで検査しても口臭はないと言われていたのですが、先生が初めて認めてくれました』と、安堵の表情を浮かべます」(同)

スマホは便利だけど、「闇」の部分もある

   「おそらく、『スマホ口臭』を定義したのは、私が初めてではないかと自負しています」と中城さんは言います。

「現在主流であるLTEの契約数は、2012年には230万であったのが2017年には1億219万と激増し、過去5年間で約44倍にも膨れ上がりました。スマホの登場により、私たちの生活習慣は一変しました。当初は、このデバイスをどのように活用すべきなのか、いまひとつわからない点も多々ありました」(中城さん)
「多くのアプリが提供され、現在ではタクシーの迎車、英会話の習得、予約管理、銀行振り込み、株取引、健康管理、動画配信など、スマホ1台で何でもできるようになりました。これらは、スマホが私たちの生活にもたらした『光』の部分と言えるでしょう。しかし同時に、スマホには『闇』の部分もあるのです」(同)

   そのひとつが、「スマホ口臭」であると中城さんは言います。スマホの長時間使用によって、私たちの身体の構造と機能は変容し、じわじわと健康被害が出始めています。

   スマホの闇の部分も理解したうえで、私たちの生活に役立てていかなければなりません。なぜ、スマホで口臭が発生するのか。本書にその理由と解決法が解説されています。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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