新年度が始まってはじめての大型連休であるゴールデンウィーク(GW)が始まります。お泊り旅行はもちろん、日帰り観光の準備はすんでいますか?
マーケティングリサーチのインテージ(東京都千代田区)が2023年4月19日に発表した「ゴールデンウィーク」に関する調査によると、GWの平均予算額は2万7870円で昨年度の1.7倍。また、同社の試算によれば、GW市場規模は2兆7114億円に上ることが明らかになった。
また、ことしのGWの平均的な連休数は7日間で、9日以上の人は「14.6%」いるという実態がわかった。
調査結果を受けた総括では「『4月』という新しい季節を迎え、『今年は昨年よりもお出かけもアクティブに!』という動きが活発になりそう」という。
連休の予定は「自宅で過ごす」減少 「ショッピング」「外食」「国内旅行」が増加!
この調査は全国の15~79歳の男女を対象として、同社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信し、2768件の回答を得た。
はじめに、GWに予算をどのくらい準備しているかを聞いたところ、平均は2万7870円となった。昨年の支出予想金額は1万6407円だったことから、予算的には約1万1500円(1.7倍)の増加となる。
同社によるゴールデンウィーク市場規模についての説明では、
「調査結果と15~79歳の推定人口(使用した推定人口は、2020年の国勢調査データをもとに人口動態などを加味したインテージ独自の母集団人口データ)から『GW市場規模』を試算したところ、2023年の見込みは2兆7,114億円で2022年の1兆5,874億円より1兆1,240億円多くなりました。
今年はお財布の紐もそれなりに緩めて、『アクティブに過ごしたい』という想いを反映したとも言える結果となりました」
と発表している。
つぎに、今年のGWの過ごし方を複数回答で質問した。
「未定」(38%)を除くと、過去2年の結果同様に「自宅で過ごす」(34.9%)が最も多い回答となった。昨年と比較して3ポイントほど減少しているが依然として多く、「制限が緩和されても慎重に過ごしたい」、「ひとまず自宅にいる」といった層も一定いるようだ。 一方では「ショッピング」が「23.5%」、「外食」が「18.9%」、「国内旅行」が「14.4%」が伸びている。
ほかに、10位以内にランクインしないが、「海外旅行」(1%程度)も昨年のおよそ2倍となった。
連休、何日休める? GW全体で7日は「14.5%」 最長の休みは5連休で「39.6%」
続いて、実際にどれくらいの日数休める予定なのかを聞いた。
4月29日から5月8日までで「休める日数のトータル」について、カレンダー通りの「7日」は「14.5%」に留まり、回答者の「75.1%」の人は「6日以下」と回答した。
また、「9日以上」の長期の休みを取得予定の方も「14.6%」存在した。GW期間中の「最も長い連休日数」は、カレンダー通りの「5連休」が「39.6%」と最も多くなっている。
さらに、平日の休みを加えて6連休以上の休暇を取得する人も「18.9%」弱存在しており、6割程度が5日以上の連休を取得できる予定となっている。
引き続き、「国内旅行(宿泊あり)」について、「誰と一緒に行くか」を尋ねたところ、「同居している夫・妻・子ども」が3割弱と最も多く、次いで「同居している夫・妻」、「友人・知人」が2割強となった。
「友人・知人」については、女性の方が男性よりも7ポイントほど高い結果に。また、「1人で」も15%と高く、こちらは男性の方が女性よりも3倍ほど多くなっていた。
最後に、国内旅行の宿泊日数については「1~2泊」が「65%」と、短めの宿泊数が人気のようだ。「3~4泊」は「26%」と4人に1人、「5泊以上」は「3%」とわずかになった。「未定」も「4%」ほどになった。
調査を受けて、同社の生活者研究センター・田中宏昌センター長は
「マスク着用ルールの緩和や新型コロナの感染症法上の分類が2類から5類へと変わる動きもあり、今年のGWはこれまでとは様相が変わりそうです。多くの商品・サービスが値上がりして、家計のやりくりは大変になっていることが想像できますが、GWにかける予算は1.7倍に増加しています。また、予定もわずかながら、『旅行』、『ショッピング』、さらには『外食』も昨年より増加しているようです。
『4月』という新しい季節を迎え、『今年は昨年よりもお出かけもアクティブに!』という動きが活発になりそうです」
と総括している。
なお、調査は全国の15~79歳の男女を対象として、同社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信し、2768件の回答を得た。調査実施時期は2023年3月31日から4月3日まで。