高い実績をあげる「一流店長」が、最も大切にしていることは?【尾藤克之のオススメ】

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店長はスタッフの権限を尊重せよ

   スタッフが、課せられた仕事に責任を持つようにするにはどうすべきでしょうか? 仕事を任せることで、スタッフは確実に成長していくと岡本さんは言います。さらに、任せる側が「任せきる」ことを決断することが非常に大切なことであると指摘します。

「私が、かつて経営していたセブン・イレブンのFC店を開業した当初、スタッフに発注業務を任せていたのですが、それを、任せきることができず失敗をしたことがあります。せっかく時間をかけてスタッフが決めた発注数を、担当スタッフの許可を得ずに、勝手に書き換えるということを続けていました」(岡本さん)
「それを知ったスタッフは、その後、いい加減な発注しかしないようになってしまいました。その時のスタッフの言い分は『一生懸命考えて発注をしても、オーナーが書き換えてしまうのであれば、自分が発注をする意味がない』というものでした」(同)

   その後、岡本さんはスタッフが決めた発注数には手を加えることはせず、「任せきる」ことを徹底しようとマネジメントの手法を修正します。

   本書は、チームマネジメント、人材育成、店長としてのセールスや接客など幅広く網羅されています。問題意識を持っている多くの店長にとって、有益なアドバイスになることでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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