航空・観光・ホテルが復活、出版も軒並み人気に
また、対話型AI(人工知能)の「Chat GPT」(チャットGPT)の登場で新しい段階に達したIT系企業の人気も高まっている。Sky(15位)、NTTデータ(25位)、日鉄ソリューションズ(27位)、日立ソリューションズ(35位)、グーグル(105位)などだ【図表1】【図表2】【図表3】。
こうした企業を支援する立場の金融機関も上位にランクインした。みずほファイナンシャルグループ(12位)、三菱UFJ銀行(24位)、三井住友銀行(26位)、りそなグループ(29位)、あおぞら銀行(31位)、信金中央金庫(85位)、日本政策金融公庫(127位)などだ【図表1】【図表2】【図表3】。
銀行は10年ほど前に黄金期を迎えたが、その後、メガバンクの収益が減少、人員削減や店舗縮小が相次いでいる。就活生の人気も凋落したはずが、それが今、再び上位にランクインしている理由は......正直、会社ウォッチ編集部では分析しきれない。やはりネームバリューの高さが影響しているのだろうか。
一方、コロナ禍による業績悪化で人気を下げていた航空・観光業界も復活した。全日本空輸(74位)や日本航空(80位)がベスト100位に返り咲いている。また、ニュー・オータニ(54位)、ミリアルリゾートホテルズ(64位)、パレスホテル(79位)、星野リゾート(144位)などのホテルや、JTBグループ(151位)、成田国際空港(265位)など、旅行関連も復調の兆しを見せている【図表2】【図表3】。
また、一時期、出版不況などで人気が低迷した出版・新聞・テレビなどのメディアも、インターネット書籍などWebの活用で出版を中心に売上が向上、人気が復活した。集英社(21位)、読売新聞(32位)、講談社(53位)、KADOKAWA(55位)、小学館(148位)、フジテレビジョン(150位)、TBSテレビ(160位)、日本放送協会(165位)、朝日新聞(167位)などだ【図表1】【図表2】【図表3】。
調査は、2022年10月1日~2023年3月15日、2024年春入社希望の文化放送キャリアパートナーズ運営の就職サイト「ブンナビ」会員を対象にWebアンケートを中心に行なった。
対象者は現大学4年生、現大学院2年生で、合計2万4362人(うち男子1万3050人、女子1万1312人/文系1万8560人、理系5802人)。対象者1人が最大5票を有し、志望企業を1位から5位まで選択する形式。男子と女子は同数になるよう統計上の調整を加えた。(福田和郎)