【2024年卒就活生】就職ブランド企業ランキング300社の意外な顔ぶれ...4年続けて1位の会社は? 復活した業界、ダブルピンチにも根強い人気業界は?

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   2024年卒の大学生・大学院生の就職活動が本格化しているが、彼らはどんな企業に入ることを希望しているのだろうか。

   そんななか、就職情報サービスの文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所(東京都港区)が2023年4月3日、「2024入社希望者対象 就職活動[前半] 就職ブランドランキング調査」を発表した。

   約2万4000人の大学生・大学院生を対象に就職したい企業300社をランキングしたものだ。さまざまな業界の膨大な企業名から浮かび上がるイマドキ就活生の胸のうちは?

  • Z世代の就活生に人気の企業は?(写真はイメージ)
    Z世代の就活生に人気の企業は?(写真はイメージ)
  • Z世代の就活生に人気の企業は?(写真はイメージ)

圧倒的人気の5大商社、業界トップのランクインは食品

   同研究所では、過去10年以上にわたり就職活動を行う学生に対して、年に3回「企業の就職ブランド」について調査している。大学3年生・大学院1年生の4月~9月(夏インターン時期)を「早期」、10月~3月中旬(秋冬インターン・採用広報解禁時期)を「前半」、3月中旬~6月(説明会・選考期)を「後半」と位置づけている。

   3つのシーズンでの変化から就活生の意識を探るもので、今回は「前半」の調査だ。

   「就職ブランド力」の算定を独特の方法で行っているのが特徴だ。対象者は1人5社まで投票できる。「就職」を重視する学生は「企業イメージ」(企業価値)よりも「仕事イメージ」(仕事価値)に重点を置くという仮説のもとで、ランキングを算出した。

   就職者誘引度を、学生が「企業イメージ」と「仕事イメージ」のどちらを企業選択時に重視したかという回答によって算出する。

   「企業イメージ」のみで投票した場合は、就職者誘引度5、「仕事イメージ」のみで投票した場合は95とし、その得票平均値を就職者誘引度としている。「総得票数×就職者誘引度=就職ブランド力」として、就職ブランド力を元にランキングを計算した。

   調査の結果、2024年入社希望者対象の「就職ブランドランキング」TOP10は、1位伊藤忠商事、2位日本生命保険、3位大和証券グループ、4位東京海上日動火災保険、5位三菱商事、6位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ、7位大日本印刷、8位丸紅、9位損害保険ジャパン、10位SMBC日興証券だった【図表1】。

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(図表1)就職ブランド調査1位~30位(文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所作成)

   伊藤忠商事は、2021年卒前半から4年連続で総合1位に輝いた。男子・女子・文系でも同じく4年連続1位となり、不動の人気を誇っている。伊藤忠商事に続き、三菱商事(5位)、丸紅(8位)、三井物産(19位)、住友商事(23位)と、5大商社がすべてベスト30位にランクインした【再び図表1】。

   男子では5大商社すべてがベスト10位に入るありさまで、専門商社も続くかたちとなり、商社全体に注目が集まっている。これは、円安傾向の影響もあり、各商社が空前の売上を計上、相次いで好決算を発表していることもあるようだ。

   また、商社は幅広い業界との取引があり、若いうちからさまざま人脈やスキルを身につけることができるというイメージがあることも、絶大な商社人気の背景にあるようだ。

   食品メーカーは、コロナ禍での飲食店の需要減少に加え、食品値上げラッシュのダブルパンチを受けているが、就活生の人気は根強い。

   ベスト300位の中で、明治グループ(17位)、味の素(41位)、ロッテ(43位)、キッコーマン(51位)、カゴメ(52位)、アサヒビール(57位)、サントリーホールディングス(65位)などと業界最多の30社がランクインする結果となった【図表1】【図表2】【図表3】。

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(図表2)就職ブランド調査31位~180位(文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所作成)
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(図表3)就職ブランド調査181位~300位(文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所作成)
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