今、企業のCSR部門が関心寄せる...自然と人とのいい関係で幸福を生み出す「森づくりビジネス」とは?/グリーンエルム・西野文貴さんに聞く【「アトツギ甲子園」最優秀賞】

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人生の岐路に立ったら、3つの「理解」を自らに問いかけて

アトツギ甲子園での発表の様子(第3回「アトツギ甲子園」運営事務局提供)
アトツギ甲子園での発表の様子(第3回「アトツギ甲子園」運営事務局提供)

――新しく始めた森づくりビジネスの展望を教えてください。

西野さん こうした森づくりビジネスを全国的に広めて、認知度を高めることで関心の高いプレイヤーを増やしたいですね。日本各地で森づくりビジネスの規模を大きくしていくことで、新たなムーブメントにしたいと考えています。

――現在、西野さんは35歳ということですが、新しい事業を思いつくような発想力がすごいと思います。大切にしている考えはありますか?

西野さん そうですね...。人生で大切にしているのは「感謝の気持ち」です。研究活動や調査で全国の神社の鎮守の森に入ることが多いのですが、そんななかで豊かな自然や厳かな森を残してくれた過去の人々、人間に恵みを与えてくれる森に感謝する気持ちが自然と身に付きました。

――同年代のビジネスパーソンに対してメッセージを頂けますか?

西野さん この世代になると、Iターン就職、Uターン就職、または私のように家業を継ぐことに迷っている人もいるかもしれません。そういう人には、まず動いてみることをお勧めします。私は徹底した「現場主義」の姿勢を大事にしていますが、考えるだけでなく、現場に行くと学ぶこと、思うことがたくさんあります。迷ったら、現地に行ってみてほしいです。
これに関連する話として、物事を「理解」するということは、3つに分かれると思っています。それは、手を動かして技術を習得する「体で理解する」。いろんなことを考えて、道筋を立てて「頭で理解する」。これらも大事ですが、何よりも必要なのが「心で理解する」ことだと私は信じています。
この3つの軸が自分の中で整理されていれば、これからの自分の人生に悩むこともなく、自身がなすべきポイントもわかってくると思いますよ。

――本日はありがとうございました。

【プロフィール】
西野文貴(にしの・ふみたか)
株式会社グリーンエルム 植生景観管理事業部長

1987年大分県別府市生まれ。2012年3月に東京農業大学林学専攻博士前期課程を修了。2013年6月、鎮守の森のプロジェクト技術部会部会員を務めながら、2014年3月にグリーンエルム入社。2018年東京農業大学大学院農学研究科林学専攻(博士後期課程)入学。2021年3月、東京農業大学院農学研究科林学専攻修了、林学博士取得。家業であるグリーンエルムにて複合的な「森づくりビジネス」を展開しながら、国内外含めて数千か所の森林の実地調査を行い、ヨルダン、インド、中国などで森づくりの指導を行っている。

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