鳥インフルエンザの「エッグショック」影響大きく...外食大手100社のうち2割、卵メニュー休止・休売に 戻るのはいつ? 秋に再び流行したら回復遅れも

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卵の価格上昇350円/kgに 「在庫確保量が非常に少ない」エッグショックの影響続く

(帝国データバンクの作成)
(帝国データバンクの作成)

   今回の帝国データバンクによる外食チェーン店100社への調査では、卵メニュー休止・休売する企業は28社。休止を検討している企業が2社あることがわかった。

   会社ウォッチ編集部で各社のニュースリリースを調べてみると、たとえば以下の会社で確認できた。

・すかいらーくグループ 一部商品販売休止
・壱番屋 一部商品販売休止
・マクドナルドHD 一部商品販売休止
・サガミHD 一部店舗で販売休止
・ロイヤルホスト 卵を使ったモーニングメニュー値上げ
・サイゼリヤ 一部商品販売休止・代替
・セブンアンドアイHD 卵メニュー減量

   これらの会社では卵メニューに影響を受けているようだ。

   一方で、新たに卵を使った商品を市場に投入しようという動きもあった。

・モス 3月下旬から5月中まで卵を使った新メニュー投入
・ロッテリア 3月中旬から5月中まで卵を使った新メニュー投入

   このように、マクドナルドが卵を使った朝メニューを休止しているなか、ほかのハンバーガーチェーンは新たなメニューを投入している。

   果たしてこの明暗を分けた要因は何だったのか?

   帝国データバンクの担当者に話を聞くと

「(それは)企業の調達力にあると考えられる。会社によっては自社農場で鶏卵をつくっているため、市中価格の影響が少なかったところもあるようだ。 一方、スポット契約で卵を買っている会社では市中の動向に大きく影響を受けていると見られる」

   と説明する。今後については、

「また、殺処分後の動きとしてひな鳥から育て直しになるために、およそ半年から1年程度は供給が落ち着くまでにかかると思われる。しかし、9月から鳥インフルエンザの流行期に入るため、来年度(24年度)も流行すれば回復には1年、2年と待たなければいけない可能性がある」

   とコメントした。

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