なぜ遅刻してはいけないのか? 社会人に当たり前の基本ルールを新入社員にどう教える?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE26(前編)】(前川孝雄)

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「遅刻は相手の時間を奪うこと」と教える

   代表的な基本ルールの一つが時間厳守です。このルールを破る遅刻は「相手の貴重な時間を奪うこと」であり、社会人として最もやってはならないルール違反の一つです。

   相手は約束のために自分の時間を空けて待っていますし、打ち合わせや相談のための準備にも時間を費やしています。たとえ5分でもその時間を無駄にさせることは、たいへん失礼なことです。

   さらにビジネスとして厳しく見れば、「時は金なり」です。遅刻は単に失礼なだけでなく、相手の財まで奪うもの。働き方改革で時間当たりの生産性がシビアに求められる昨今では、なおさらです。このように、基本ルールの順守は相手にマイナスの影響を与えないための義務ととらえるよう教えましょう。

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