どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 神経質な展開か 積極的な買い材料もなく、日経平均株価の上値は重く
東京株式市場見通し(4月10日~14日)
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万7800円
2023年4月7日(金)終値 2万7518円31銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週間ぶりに反落した。米国の経済指標が市場予想を下まわったことや、金融システム不安が長引くとの見方が強まったことで、米国株が軟調に推移したことで、日経平均株価の嫌気材料となった。
今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。
国内では日経平均株価に大きな影響を与えそうなイベントはないため、米国株の動向がポイントとなる。その点では、米国の景気の現状を見極めるうえで重要な経済指標の発表が相次ぐため、注意が必要だろう。
新年度入りしたものの、現状では積極的な買い材料もなく、日経平均株価の上値は重くなっており、下値不安の強い展開が続く可能性が高そうだ。
外国為替市場 ドルの上値が重い展開か リスク回避のドル売りに傾きやすい状況
東京外国為替市場見通し(4月10日~14日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=130円00銭~133円50銭
2023年4月7日(金)終値 1ドル=132円13銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが下落した。週初はドル買い・円売りの動きからドルは一時、1ドル=133円台後半までドル高に振れた。だが、米国の経済指標が市場予想を下まわると、リスク回避のドル売りから、ドルは一時、1ドル=130円代半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
米国の景気後退懸念が強まっており、リスク回避のドル売りに傾きやすい状況となっている。今週は米国の重要な経済指標の発表が相次ぐため、その結果次第では、ドルが売りこまれる可能性もありそうだ。さらに、米国の先行きの金融政策に対して、利上げ停止観測が強まる可能性もあり、注意が必要だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では10日に3月景気ウォッチャー調査、2月国際収支、植田日銀新総裁の就任会見、11日に2月工作機械受注、12日に3月企業物価指数、2月機械受注、14日に4月限オプション取引の特別清算指数(SQ)などの発表が予定されている。
海外では11日に中国の3月消費者物価指数、12日に米国の3月消費者物価指数、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(3月21~22日開催分)、13日に中国の3月貿易収支、米国の3月卸売物価指数、14日に米国の3月鉱工業生産、米国の小売売上高などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)