孤独をむしばむものは? 配偶者の有無、世帯年収、「ゆとり」ある暮らし向きが影響...内閣官房調査(鷲尾香一)

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同居人がいない30代の孤独感、「しばしばある・常にある」15.1%と高く...80歳以上の10倍

   配偶者の有無は、孤独感に大きく影響している。

   孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は、配偶者がいる場合には3.0%なのに対して、未婚では9.7%となっている。ただ、男女別では男性が離別したケースで10.7%と最も高いのに対して、女性では未婚が9.1%と最も高くなっている。

   これは、世帯の状況にも現れている。

   孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合が最も高いのは、「単身世帯」で9.5%と圧倒的に高い。男女別で見ると、男性の単身世帯では、11.9%、女性の単身世帯では7.0%となっている。

   また、同居人の有無で見ると、同居人がいない30代の孤独感が「しばしばある・常にある」との回答が15.1%と最も高く、最も低い同居人がいる80歳以上の1.5%の10倍となっているのが目を引く。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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