内閣官房の「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和4年実施)」によると、2022年に「孤独を感じることのある人」は40.3%で、前年よりも3.9%増加した。傾向として、男性では50代、女性では30代が強い孤独を感じている。
孤独感が「ある」は計40.3%...前年から3.9%増加
この調査は、全国の満16歳以上の個人2万人に対して行われたもので、2021年に続き2回目。回答数は1万1218人だった。
「どの程度、孤独であると感じることがあるか」との質問に対して、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は4.9%と前年の4.5%から0.4%増加した。
「時々ある」が15.8%で同14.5%から1.3%増加、「たまにある」が19.6%で同17.4%から2.4%増加しており、「しばしばある・常にある」「時々ある」「たまにある」の合計(以下、「ある」の合計)は40.3%と前年の36.4%から3.9%増加している。(表1)
孤独感を年齢階級別にみると、孤独感を最も強く感じている「しばしばある・常にある」と回答した人の割合が最も高いのは、30代の7.2%、次いで20代の7.1%となっている。また、「ある」の合計では20代が47.9%で最も高く、次いで50代の46.2%が続いた。なお、20~50代で40%を超えている。(表2)
男女別では、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は男性5.1%(前年は4.9%)、女性が4.6%(同4.1%)となっている。
男女の年齢階級別にみると、「しばしばある・常にある」の割合が最も高いのは、男性は50代で7.3%、女性は30代で7.9%となっている。「ある」の合計において、割合が最も高いのは、男性は50代の47.6%、女性は20代の50.3%となっている。