TPPへの「英国」加盟で、次の難題は「中国」との加盟交渉...厳しいルール、どこまで飲むか? 「台湾」との関係も焦点に

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中国のTPP加盟には、日本、豪州、カナダ、英国など、警戒感から慎重な姿勢

   欧米を中心とした自由主義諸国の中国に対する不信感が大きくなる中、日本やオーストラリア、カナダなどは、中国への警戒感を高め、TPP加盟には慎重とされている。

   加盟国の一部は中国との貿易拡大を重視し、寛大な姿勢を見せているといわれる。だが、日本などと同様に、中国に厳しい立場をとる英国の加盟で、「中国の加盟交渉が困難になるのは必至」という見方が広がっている。

   TPPはもともと、高い水準のルールで自由貿易を実現しようというのが特色で、これが東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などとは異なるポイントだ。社会主義国のベトナムでさえ国有企業改革などの厳しい条件を受け入れてTPP加盟を果たした。

   これに対し、中国がどこまで厳しい条件をのむかも不明だ。逆に、自由貿易を基本とする台湾は、厳しいルールを受け入れる可能性が高く、「中国より台湾の方が早く加盟が認められるかもしれない」(貿易関係者)との観測もある。

   もし、中国が加盟を認められないのに、台湾が認められるとなれば、中国の反発は避けられない。中国とTPP加盟国との対立に発展する可能性もあり、中国を巡る加盟交渉はさまざまな観点から注視されている。(ジャーナリスト 済田経夫)

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