人材獲得には、事業部門との連携が必要 ただし、問題は「多忙で時間がないこと」
一方で、採用活動のうち「事業部門で実施している項目」を聞き出してみると、事業部門が実施している項目としては「1次・2次面接」(82.%)、「人材要件・応募要件の設計」(68.5%)など、選考に関する内容が高い結果に。一方、「スカウトを送信する候補者の選定」は52.3%、「スカウト文の作成」などは40.4%にとどまった。
また、事業部門が中途採用業務に関わるなかでの課題は、「採用業務を行う時間をとりにくい」が59.2%と最も高い結果となった。
これについて同社では
「即戦力人材の採用難度が高まるなか、選考に入る前段階の採用活動であるスカウト送信候補の選定からスカウト文作成、カジュアルな面談までを事業部門が担当することで求める人材の採用成功につながるため、今後事業部門がより採用にコミットできる採用体制が求められます」
と指摘している。
調査結果全体について、ビズリーチ代表取締役社長の酒井哲也氏は、次のように説明している。
「今回の調査で、即戦力採用の難度が2021年の調査よりもさらに高まっていることがわかりました。人的資本経営などが重要視されるなか、採用は経営課題と直結したものになり、全社一丸となった採用活動に取り組む必要があります。
人事がプロジェクトマネジメントの役割を担い、事業部門が採用にコミットすることで採用成功を目指す『部門主導の採用』の推進が、これまで以上に求められるでしょう」