三井物産・堀社長「志と五感、それはAIにないものだ」
三井物産の堀健一社長は、「志」がビジネスパーソンの基本であり、それはAIにはないものだと訴えた。
「皆さんが、『世の中に役立つ仕事をしたい』という意志と覚悟をもって、入社されたと確信しています。最初こそ小さな一歩かもしれませんが、日々弛まぬ努力を継続することで、世界の進歩に貢献出来るようになるはずです」
「皆さんがこれから目指すのは、世界中の『志』の高い人たちとの協業、競争です。そのような人達と肩を並べ伍していくには、個々人が世界標準のビジネスパーソンとして成長を追求していくことが求められます」
「その心構えとして、大切にしてもらいたいことが2つあります。1つが、志の体現に向けた道のりは一人ではなく、共に成し遂げようとする仲間がいるということ。当社のロゴの『Mitsui & Co.』には『三井物産とその仲間たち』という意味を込めています。そして、三井物産は『志』溢れる多様な仲間が集う場であります」
「もう1つ大切なことは、謙虚な心です。成長は謙虚な心から生まれます。ビジネスパーソンとして現場に何度も出向き、五感を働かせて何が本質なのかを考え抜く、同時に将来についてイマジネーションを働かす。我々がAIを使いこなしたとしても、この部分は志ある人間がやっていくことだと思います」
AIには持ちようがない「五感を働かせること」、そして「志」の大切さを強調したのだった。