4月。フレッシュな新入社員が入ってきたが、思えばあなたも入社したばかりで、仕事のやり方がわからなくて、困ったこともあったのではないだろうか。そんな時に手にして、いい意味でショックを受けた「ビジネス本」というのは、みなさんにはありましたか?
音声配信のプラットフォームを運営するVoicy(東京都渋谷区)は、2023年3月31日に音声特集「#もし今私が新社会人なら」の実施に合わせて、新社会人に読ませたい書籍や聞かせたい音声コンテンツのランキングを公開した。
なかでも、「もしあなたが今新社会人に戻ったとしたら、その自分にまず一冊読ませたい本を教えてください」という書籍ランキングでは、『7つの習慣』、『人を動かす』、『マネジメント』といった定番のビジネス本から、『自分のアタマで考えよう』や『夢をかなえるゾウ』といった流行した作品まで網羅している。
先輩社員のみなさんも新年度で気持ちも新たに、これらのベストセラーに書かれた「考え方」をインプットしてみるのも新鮮かも?
3位『本当の自由を手に入れる お金の大学』、2位『嫌われる勇気』、1位はあの大ベストセラー!
「#もし今私が新社会人なら」の企画には、「『もし、いま自分が新社会人だったら』という気持ちになって『当時はこうしてたけど、今ならこうする』、『まずは、あの本を読む』など、ちょっとだけ人生の先輩の思いが、新社会人へのエールや気づきにつながるかもしれない」というテーマで実施されている。
この「新社会人にまつわるアンケート調査」は23歳以上のVoicyユーザー、パーソナリティ、リスナーの1244人にインターネット調査を行ったもの。
さっそく「新社会人なら読みたい本」のランキングを紹介すると、順位は次の通りになった。
【もし今私が新社会人なら読みたい本】
(1位)『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)53票
(2位)『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)41票
(3位)『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長/朝日新聞出版)19票
(4位)『自分のアタマで考えよう』(ちきりん/ダイヤモンド社)18票
(4位)『コミュニケーション大全』(鴨頭嘉人/鴨ブックス)18票
(6位)『人を動かす』(D・カーネギー/創元社)17票
(7位)『夢をかなえるゾウ』(水野敬也/文響社)13票
(8位)『マネジメント』(ピーター・F・ドラッカー/ダイヤモンド社)11票
(9位)『藁を手に旅に出よう』(荒木博行/文藝春秋)9票
(10位)『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート キヨサキ/?筑摩書房)8票
せっかくなので、それぞれのさわりだけ紹介していこう。
1位『7つの習慣』スティーブン・R.コヴィー
1990年に初版が発行され、以来1000万部以上を売り上げる大ベストセラー。著者のスティーブン・コヴィー博士はリーダーシップ研究の第一人者。内容では個人の目標や自己マネジメントの方法から、会社でのリーダーシップやコミュニケーションに話題を広げ、激しい変化の時代にあって充実した人間らしい生活を営む道を示している。
2位『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーの教えを、哲学者と青年の対話篇形式で読み解く。欧米で熱狂的な支持を得るアドラー心理学の「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに、シンプルで具体的な答えを提示する。内容は「すべての悩みは対人関係」や「他者の課題を切り捨てる」「『いま、ここ』を真剣に生きる」といった章立てになっており、自分の人生に気づきを与える本になっている。
3位『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長
「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」一生お金に困らないお金の「5つの力」の基本を身に着ける本。生活、仕事、老後のお金の不安を減らし、自由に生きるためのノウハウがぎっしりつまっている。人生の6大固定費の見直し方やおすすめの副業8選、やってはいけない投資の見抜き方など具体的なテクニックが詰め込まれている。
4位『自分のアタマで考えよう』ちきりん
人気ブログ「Chikirinの日記」の筆者による、完全書き下ろし本。結論が出ない会議の秘密、少子化問題の行く末、婚活女子の判断基準、電気代の減らし方など、社会問題や日常の疑問を考えながら、「ちきりん流・思考の11のルール」をわかりやすく解説する。
4位『コミュニケーション大全』鴨頭嘉人
大人気のYoutube講演家・鴨頭嘉人氏が、人間関係の悩みを解いてコミュニケーションの極意を伝授する。「人間関係のトラブルは情報不足がすべて」、「全員の取れ高を設計する」、「12の技術を使って優しい世界をつくる」など、具体的な方法でコミュニケーション力を高める方法を教える。
6位『人を動かす』D・カーネギー
あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー氏の不朽の名著。考えを表現する能力やリーダーシップ、熱意を引き出す能力から操られていると相手に感じさせない人間関係など内容は多岐にわたる。歴史上の人物から市井の人々の逸話を交えながら、著者の論点が整理されている。
7位『夢をかなえるゾウ』水野敬也
「人生を変えよう」と奮闘するサラリーマンのもとに、ある日現れた奇妙な神様「ガネーシャ」。彼と一緒に共同生活をはじめ、「成功するためにはどうしたらいいか?」「そもそも成功とは?」というメインテーマについて、「慢才」的な語り口を深めていく作品。
8位『マネジメント』ピーター・F・ドラッカー
ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した本。「マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことである」と規定し、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、仕事、さらに中長期的に考えるべき戦略について具体的に解説する。組織で働く人は必携。
9位『藁を手に旅に出よう』荒木博行
新入社員・サカモトを主人公に、「このまま今の会社にいていいのか?」「自分の価値とは何なのか?」など、サラリーマンの命題について理解を深めていく新感覚ビジネス小説。経営学からマーケティング、心理学、哲学まであらゆる学問の知見をイラスト入りで解説し、職場の「モヤモヤ」を解決するノウハウが詰め込まれている。
10位『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ
パーソナルファイナンス専門の作家である著者が、ユニークな経済論を展開する。「貧乏人のパパ」と「お金持ちのパパ」を対照させながら、学校教育では教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を教えてくれる一冊。資産形成や早期リタイアに興味のある人は必見。