入社式「心を震わす社長の挨拶」はコレ! 会社ウォッチ編集部が独断で選ぶ珠玉の言葉の数々【2:熱き志で人々と社会に尽くす編】

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

日本郵船・曽我社長「『物流を止めない』使命ため社員5312人の命が失われた」

日本郵船の曽我貴也社長(同社公式サイトより)
日本郵船の曽我貴也社長(同社公式サイトより)

   日本郵船の曽我貴也社長は、会社の社会的使命である「物流を止めない」ために命を落とした先輩社員たちの話から語りかけた。

「日本郵船の創業は1885年、その長い航海は決して順風満帆なものではなく、最大の苦難の1つは第二次世界大戦です。大戦で当社は172隻102万トンの船舶と社員5312人の尊い命が失われました。終戦後は戦時補償も受けられない非常に厳しい環境下での再出発を余儀なくされました」
「それでも今日も存在し、繁栄を続けてこられたのは、その時々の社会からの要請に応えてきたからです。明治時代には日本の国際的地位向上と近代化のため外航航路を切り開き、戦後は日本の復興と高度経済成長を貿易面で支え、昨今の新型コロナやロシア・ウクライナ情勢による混乱の際も、『物流を止めない』を合言葉に、エネルギー、医療物資や生活必需品を世界中に届け、人々のライフラインを守ってきました」
「それこそが、『Bringing value to life.』(モノ運びを通じて、世界経済の発展と人々の生活向上に貢献していこう)という当社グループのミッションであり、存在意義であり、社会的使命です」
ローソンの竹増貞信社長(同社公式サイトより)
ローソンの竹増貞信社長(同社公式サイトより)

   コンビニ最大手のローソンの竹増貞信社長は、「自分の人生を豊かにすること」と「社会を豊かにすること」の2つが両立することをわかりやすく説いた。

「まず1つ目は、『時間を大切に』という事です。誰もが持っている時間は同じです。ただこの時間が、使い方によっては1日が25時間、30時間の価値にもなります。逆もあります。有限の時間の中で無限の可能性を発揮すべく、公私ともこの時間を有効に使い、自分たちの成長、喜びに繋げてください」
「2つ目は、『人生を豊かで充実したものに』して欲しいという事です。いかに公私ともに充実した人生を生きるか。皆さん一人一人の価値観との向き合いと、時間を有効に使うことで、充実した人生を自分の力で作り出すのだ、という想いを持って今日から一日一日を過ごしてください」
「3つ目は『すべてはお客様のためにある』という事です。コロナで私たちはビジネス面で大きな影響を受けました。その時に何を思ったか。もう一度『すべてはお客様のためにある』という原点に立ちかえって、すべての商品・サービス・グループ事業を見直そうと考え、この3年間新たなローソンを構築すべくみんなで尽力してきました」

   そして、次のような戒めも交えつつ、企業理念とともにエールを贈った。

「お客様のご評価でもある売上は、コロナ前以上に戻ってきています。これはすべての判断基準を単純明快に、お客様のためになるのかどうかということだけにした結果であると思っています」
「このお話した3つを大切にして、ローソングループの理念『私たちは"みんなと暮らすマチ"を幸せにします』、ビジョン『マチのほっとステーション』を一緒に目指していきたいと思います」
姉妹サイト