ヤマト運輸・長尾社長「考えるドライバーになりなさい」
ヤマト運輸の長尾裕社長は、経営理念と社訓から説き明かした。
「『ヤマトは我なり』は、自分事として仕事を考える。『運送行為は委託者の意思の延長と知るべし』は、単に物を運ぶだけではなく、その荷物を運んでほしいと依頼された方の思いも一緒に運ぶことを表現しています」
「『思想を堅実に、礼節を重んずべし』は、常に正しい考えのもと、礼儀・礼節を重んじた人間関係を構築する。これは社会人として意識すべき非常に大切なことです」
現在、運送業界は物流量が増える一方なのに人手不足など、厳しい労働環境にある。そんなことも意識してか、長尾社長はこんなお願いの言葉で締めくくった。
「ぜひ、さまざまなことに関心を持ってください。これからの社会人人生では、多くのことを経験、体験し、見聞きする機会があります。その時に、素直に受け止めることも大事ですが、『何故』『どうして』と疑問や好奇心、興味を持ってください。それを続けることで、皆さんの視野が少しずつ広がっていくと思います。時には目の前の仕事で精一杯になってしまう時があると思います。その時は、一息ついて、顔をあげて周りを見渡して、視野を広げてみてください」
「運ぶドライバー」でなく「考えるドライバー」であってほしいと望んだのだった。