食品値上げで「火の車」!? 4月から家計の負担、月2000円アップの衝撃

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加工食品、乳製品、酒類・飲料... 止まらない食品値上げ

   また、「乳製品」は月300 円増。購入頻度の高いパック牛乳などが値上げの対象となることで、試算では全食品分野のうち、3番目に負担が重たいという結果となった。

   今後も、飼料価格の高騰などを背景に、生乳取引価格がさらに引き上げられる可能性があり、負担額は年度末にかけてさらに増加する可能性がある。

   チョコレートなどの「菓子」が252円増、マヨネーズやドレッシングといった「調味料」が145円増と、増えた。

   帝国データバンクによると、今後の食品値上げをみると、4月はしょうゆやマヨネーズ、ウインナー、輸入ワイン、パック牛乳・乳製品など5106品目が、5月にはサバ缶、乳幼児用粉ミルク、缶コーヒーなど778品目、6月にも即席めんやスナック・チョコレート、わさび・からし、カレールーなど2390品目の値上げが予定されている。

   品目数次第ではさらに増え、2023年通年の値上げ品目は累計で2万を超えると予想している。家計における食費負担は、年後半にかけてさらに重くなる可能性が高い。【図2参照】

図2 食品値上げ、今年4~6月だけで8000品目を超す(帝国データバンク調べ)
図2 食品値上げ、今年4~6月だけで8000品目を超す(帝国データバンク調べ)

   年後半にかけて家計の負担はさらに重くなりそうだ。

   政府は3月、低所得者世帯向けの現金給付や、LPガス、大規模工場向け電力の負担軽減を柱とした総額2兆円規模の物価高対策を決定しているほか、電力大手7社が値上げ申請している電気代も「再生可能エネルギー賦課金の調整によって標準家庭当たり月800円の引き下げを表明している。

   こうした取り組みが、物価高騰に苦しむ家計の負担軽減に、どこまでの「成果」をもたらすのか注目される。

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