「お財布」を握っているのは妻か、夫か? 管理の仕方は「お小遣い制」「共通の口座」がわかりやすく人気

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   全国の既婚の男女500人に、「夫婦どちらがお金の管理をしていますか?」と聞いたところ、その答えは......。

   金融情報の「いつのマニー」を運営するウェブスターマーケティング(東京都渋谷区)が、「夫婦のお金の管理方法に関する意識調査」を実施した。2023年3月27日の発表。

   夫婦共働きが当たり前の世の中になったものの、夫婦がどのようにお金を管理しているのか時になるところ。調査によると、「現在のお金の管理方法に満足している」と答えた人は8割以上に達したという。

お金の管理をしているのは「妻」が45.0%

   全国の既婚の男女500人を対象とした今回の調査によると、「夫婦どちらがお金の管理をしていますか?」と聞いたところ、「主に妻が管理している」と答えた人が45.0%と、約半数にのぼった。【図1参照】

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図1 「主に妻が管理している」と答えた人は45.0%(ウェブスターマーケティング調べ)

   「二人で分担」と答えた人は31.2%、「それぞれ別で管理」の6.4%を含め、妻が家庭の金銭管理に関わっているケースが多くなっていることがうかがえる。「夫が主に南里している」と答えた人は17.4%だった。

   ウェブスターマーケティングは、「食料品の買い出しなどを担当しているのが妻なので、生活費の管理も妻が行っている」といったケースが多いと推測できます」としている。

夫婦のお金の管理方法、「お小遣い制の採用」が第1位

   次に、「具体的にどのようにお金の管理をしているか」を聞いたところ、第1位は「お小遣い制の採用」で188人が、そう答えた。【図2参照】

   具体的には、

「夫はお小遣い制、妻はなし」(33歳、女性)
「妻だけお小遣い制(43歳、女性)
「ふたりともお小遣い制にしている」(53歳、男性)

といった声が寄せられた。

   定額のお小遣い制は、「月々の出費が固定化できる」「ムダ遣いを防ぎやすい」といったメリットが見込めるため、家計を管理しやすくなるようだ。その一方で、お小遣い制となっている側が「小遣いが少ない」と不満を抱きやすいことがある。

   第2位は、130人が「ふたりの収入をまとめて管理している」と答えた。家庭用口座をつくって生活費をまとめると、収支のバランスが把握しやすいといったメリットが見込める。

   ただ、そのまとめ方をみると、全額をまとめる家庭もあれば、収入のうち、あらかじめ決めておいた額(たとえば、収入の◯割、◯万円など)を生活費としてまとめる家庭もあるようだ。一定額だけをまとめる方法で家計を管理している場合、生活費以外のお金は「夫婦がそれぞれ自由に使える」ケースが多いようだ。

   具体的に寄せられた声をみると、

「共有の口座をつくって管理」(36歳、男性)
「夫婦の給与をまとめて、生活のやりくりをしてもらっています」(44歳、男性)
「それぞれの給料から一定額を拠出し、共通の財布・銀行口座に入れる」(59歳、女性)

といった具合だ。

   第3位には、「得意なほうに管理を一任している」が99人で続いた。「配偶者あるいは自分がすべて管理し、もう一方は管理にノータッチ」という家庭も少なくないことがうかがえる。「夫婦のどちらか一方が家計管理を得意としている」「もう一方は、家計がブラックボックスでも気にしない」ということらしい。

   具体的には、

「通帳すべてを私が管理して、変な収入源がないかチェックしている」(26歳、女性)
「夫が給与を管理し、買い物をするときは夫がすべて払うようにしている」(48歳、女性)
「すべてを妻に任せている」(69歳、男性)

といった声があった。

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図2 「お小遣い制を採用している」と答えた人は188人(ウェブスターマーケティング調べ)

共働きでも「基本的に生活費は夫の給料から出す」

   さらに、第4位は「夫の給料のみで生活する」。95人がそう答えた。【図2参照】

「妻の給料はすべて貯蓄し、夫の給料で必要な出費をすべて負担する」(32歳、男性)
「基本的な支払いは夫の給料から行う」(44歳、男性)
「夫が生活費全般を払ってくれていて、自分の収入は小遣いにしています」(50歳、女性)

などの声があった。

   共働きでも、「基本的に生活費は夫の給料から出す」という家庭もあった。生活費の渡し方は、「妻が夫から給料全額を預かる」「夫が妻に生活費分のみを渡す」などさまざま。夫が妻に生活費分だけを渡す場合、残りは貯蓄やお小遣いに回しているようだ。

   第5位は、「生活費の支払い・管理を分担する」で64人。生活費を一つの口座にまとめず、それぞれの口座から「担当分」を支払うという。「夫が家賃」「妻が食費」などと担当する項目を決めている家庭もあれば、生活費全体を折半している家庭もあった。

   具体的には、

「家賃や光熱費、食費、子ども関係の支払いなどは、それぞれどちらが払うかあらかじめ決め、分担して支払いしている」(29歳、女性)
「家で使うものや食費などは家族カードで購入し、請求書で確認して折半しています」(33歳、女性)
「食費や雑費などの計算は妻が行い、引き落とし関係は夫が管理」(46歳、男性)

といった声が寄せられた。

   食費や雑費など日々発生する支出は、妻が担当している家庭が多い印象という。

   調査では、収入を一つにまとめ、お小遣い制で家計を管理しやすくしている家庭が多いことがわかった。

   ただ、「給与口座やクレジットの引き落とし情報などを共有し、お互いの支出を共有のスマホアプリに入力して毎月の収支を管理している」(32歳、女性)といった「家計を可視化する」と答えた人が43人(第6位)や、「基本必要になったときに話をして、お金をもらうようにしています」(66歳、男性)というように、35人がお小遣い制ではなく、「必要なものは随時購入する」(第7位)と答えた。

   どの管理方法が適切かは、「夫婦の性格や金銭感覚」「支出が多いか少ないか」にもよるとみられる。

お金の管理方法に「満足している」人は81.0%

   ほかにも、「現在のお金の管理方法への満足度」を聞いたところ、「満足している」(「まあ満足している」43.4%と「満足している」37.6%の合計)と答えた人が81.0%にのぼり、最も多かった。「まったく満足していない」と答えた人は4.2%だった。

   現在の家計管理方法に大きな問題は感じていない人が多いことがわかった。【図3参照】

   現在のお金の管理方法に「満足している」人に、その理由を具体的に聞くと、

「夫婦の給与をまとめ、夫はお小遣い制。夫が浪費家なので、私が管理する方法がベストだから」(26歳、女性)
「妻が給与口座をすべて管理し、ふたりともお小遣い制。家計に入るお金と出ていくお金がわかりやすく、貯金に回す額を調整できるので」(33歳、女性)
「通帳を妻に預け、お小遣い制です。私はお小遣いの使い道を心配するだけなのでラクですし、妻の金銭感覚や人間性を信頼しています」(50歳、男性)

などと、「今のやり方で貯金できている」「わかりやすい」などの声が寄せられた。

   その一方で、現在のお金の管理方法に「満足していない」理由は、

「家計管理は二人で分担。ただ夫が勝手に必要以上の額を下ろしていたり、手数料を気にせず下ろしたりしています。二人で分担している意味がないため、自分で全部管理した方がいいのかなと思います」(28歳、女性)
「給与振込口座を預かり、夫はお小遣い制にしている。しかし夫がカードで勝手に買い物するので管理できない」(34歳、女性)
「夫婦の給与をひとつにまとめている。自分は小遣い制なのに妻は自由に使っている」(46歳、男性)
「お小遣い制で月3万円もらっている。趣味に使えるお金がほしい」(53歳、男性)

といった声があった。

   「配偶者が決めたルールを守っていない」「自分の給料はすべて把握されているのに、相手の収入は教えてもらえず不公平」などの答えが寄せられた。

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図3 現在のお金の管理方法に「まあ満足している」と答えた人は43.4%だった

   なお、調査は全国の既婚の男女を対象に、2023年2月16日~17日にインターネットで実施した。有効回答数は、500人(女性359人、男性141人)。回答者を年代別にみると、20代が13.0%、30代は46.6%、40代26.6%、50代10.4%、60代以上が3.4%だった。

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