セルフケア実践率、ここ2年で徐々に低下46.9% だが、月々でかけるお金は平均5096円!...昨年より608円も高く

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   最近のビジネスパーソンは健康への意識が高く、サプリメントやジム通い、サウナなどで自分の健康管理をしている人も少なくない。あなたはどうですか?

   ところが、第一三共ヘルスケア(東京都中央区)が2023年3月29日に発表した、20~60代の働く男女1000人を対象とした「健康とセルフケアの実態調査2023」の結果によると、セルフケアの実践率は2年前から徐々に低下し、46.9%となったという。セルフケアができていない理由で多いのは「仕事が忙しい」からだ。

   また、セルフケアにかける金額は、1カ月当たり平均で5096円となった。昨年度の4488円より608円(前年比114%)も高くなり、全年代で金額が上昇した。とくに60代は、7399円に上り、最も高い結果となった。

  • ストレッチやヨガなど実践できてる?(画像はイメージです)
    ストレッチやヨガなど実践できてる?(画像はイメージです)
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セルフケアできてない理由1位「仕事が忙しい」、2位「体を動かす機会減った」、3位「良い睡眠取れていない」

   この調査は2023年2月3日から2月6日まで、20~60代の働く男女1000人を対象にセルフケア(自分自身で健康を守り対処すること)に関する調査をインターネットアンケートで行ったもの。

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   はじめに、セルフケアの認知について聞くと、「意味、内容まで知っている」(27.2%)と、「言葉だけは知っている、聞いたことがある」(51.3%)と答え、全体の約8割(78.5%)がセルフケアという言葉を知っているようだ。

   次に、セルフケアの対象範囲を聞くと(複数回答)、「からだ」が「74.6%」であるのに対し、「こころ」が「88.1%」と高くなっている。一方で、「からだ」と「こころ」の両方を選択した人を集計すると、全体の約6割(63.6%)となった。

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   続いて、「セルフケアとは自分自身で健康を守り対処すること」と提示したうえで、セルフケアが実践できているか問いかけると、「セルフケアができている」は年々低下し、今回は「46.9%」となった。最も低い40代では「38.8%」となった。

   理由として(複数回答)、「仕事が忙しい」(46.0%)が最も多く、「体を動かす機会が減った」(30.1%)、「良い睡眠がとれていない」(29.6%)という順になった。「仕事が忙しい」と答えた40代では「52.6%」に達した。

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   一方、セルフケアにかける金額は、1カ月当たり平均で5096円となった。2022年の4488円より608円も高くなった(前年比114%)。全年代で金額が上昇しているなか、特に60代は7399円に上り、最も高い結果となった。

人生100年時代 健康であれば年齢に関係なく働きたい人64.6%

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   人生100年時代を迎える中、望ましい働き方について聞いた。

   その結果、全体の24.8%が「年齢に関係なく健康が続く限りフルタイムで働きたい」、39.8%が「年齢に関係なく健康が続く限り働きたいが、フルタイムではなく日数や時間を限定して働きたい」と回答。これらをあわせて全体の64.6%が「健康であれば年齢に関係なく働きたい」と前向きというわけだ。

   ちなみに、図3の「セルフケアができている/できていない」に基づき分けて比較すると、「セルフケアができている」人では「健康であれば年齢に関係なく働きたい」と回答した割合が「69.7%」となるようだ。

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   次に、何歳まで働きたいか尋ねた。全体では平均63.0歳までとなり、年代別で見ると、年代が上がるほど働きたい年齢も上がっている。特に、定年に直面する60代はさらに長く働きたいと考えている傾向がみられ、平均で69.4歳まで「頑張りたい」という結果だ。

   なお、セルフケアができている人は平均63.9歳まで働きたいと考え、セルフケアができていない人の平均62.2歳に比べ、高い結果となった。

(第一三共ヘルスケアの作成)
(第一三共ヘルスケアの作成)

   働くことと健康やセルフケアに関する意識について聞くと、「就労において健康がますます重要になると思う」に対して、「そう思う」(49.6%)と「まあそう思う」(41.0%)の二つを合わせると「90.6%」もの割合となった。

   さらに、「高齢でも元気に働けるようセルフケアがますます重要になると思う」に対して、「そう思う」が「37.4%」と「まあそう思う」が「49.0%」となり、合わせた割合は「86.4%」となり過半数を大きく超えた。

   こうした調査結果に対して第一三共ヘルスケア産業医の鄭理香氏は、

「調査結果を見ると、セルフケアの実践率は少しずつ低下しています。新型コロナ感染拡大が始まった頃は、感染対策や健康に対する自己管理が強く叫ばれ、セルフケア意識も実践もいや応なく高まったわけですが、3年が経って意識して行っていたセルフケアが当たり前になり、定着したと考えられます」
「一方、コロナ禍以前と比べ自分の体調に敏感になった人もいます。コロナ禍で社会全体の健康について考えるようになり、そのためにも自分の健康管理を意識するようになり、結果、自分の体調変化にも気付きやすくなっているのだと思います」

   とコメントを寄せている。

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