人生100年時代 健康であれば年齢に関係なく働きたい人64.6%
人生100年時代を迎える中、望ましい働き方について聞いた。
その結果、全体の24.8%が「年齢に関係なく健康が続く限りフルタイムで働きたい」、39.8%が「年齢に関係なく健康が続く限り働きたいが、フルタイムではなく日数や時間を限定して働きたい」と回答。これらをあわせて全体の64.6%が「健康であれば年齢に関係なく働きたい」と前向きというわけだ。
ちなみに、図3の「セルフケアができている/できていない」に基づき分けて比較すると、「セルフケアができている」人では「健康であれば年齢に関係なく働きたい」と回答した割合が「69.7%」となるようだ。
次に、何歳まで働きたいか尋ねた。全体では平均63.0歳までとなり、年代別で見ると、年代が上がるほど働きたい年齢も上がっている。特に、定年に直面する60代はさらに長く働きたいと考えている傾向がみられ、平均で69.4歳まで「頑張りたい」という結果だ。
なお、セルフケアができている人は平均63.9歳まで働きたいと考え、セルフケアができていない人の平均62.2歳に比べ、高い結果となった。
働くことと健康やセルフケアに関する意識について聞くと、「就労において健康がますます重要になると思う」に対して、「そう思う」(49.6%)と「まあそう思う」(41.0%)の二つを合わせると「90.6%」もの割合となった。
さらに、「高齢でも元気に働けるようセルフケアがますます重要になると思う」に対して、「そう思う」が「37.4%」と「まあそう思う」が「49.0%」となり、合わせた割合は「86.4%」となり過半数を大きく超えた。
こうした調査結果に対して第一三共ヘルスケア産業医の鄭理香氏は、
「調査結果を見ると、セルフケアの実践率は少しずつ低下しています。新型コロナ感染拡大が始まった頃は、感染対策や健康に対する自己管理が強く叫ばれ、セルフケア意識も実践もいや応なく高まったわけですが、3年が経って意識して行っていたセルフケアが当たり前になり、定着したと考えられます」
「一方、コロナ禍以前と比べ自分の体調に敏感になった人もいます。コロナ禍で社会全体の健康について考えるようになり、そのためにも自分の健康管理を意識するようになり、結果、自分の体調変化にも気付きやすくなっているのだと思います」
とコメントを寄せている。