楽天銀行、東証プライム市場に新規上場へ...グループの財務改善がねらいか 立て直し急務の「赤字垂れ流し」携帯電話事業に「伸び代」は?

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携帯事業の重荷は、先行投資した累計1兆円規模の基地局整備

   ただ、楽天銀行自身の成長もさることながら、今回の上場が楽天Gの財務改善を最大の狙いとしているのは、多くが知るところだ。

   楽天Gの2022年12月期連結決算は、売上高こそECや金融事業の好調で1兆9278億円(前年同期比14.6%増)と、過去最大になったが、営業損益は3638億円の赤字(前期は1947億円の赤字、)最終(当期)損益も3728億円の赤字(同1338億円の赤字)。4期連続最終赤字という厳しい数字になった。

   全体の足を引っ張ったのが携帯電話事業で、同事業の営業損益は4928億円の赤字と、前期の4211億円からさらに悪化した。

   携帯事業が抱える最大の重荷が累計1兆円規模になる基地局整備などの先行投資だ。

   主に借り入れや社債発行で賄った結果、金融事業を除く楽天Gの有利子負債は22年12月末に約1兆7607億円に達した。携帯に本格参入する前の20年3月末(9854億円)から79%増えている。

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