持ち家の延べ面積、最も広いのは富山県...東京都のおよそ倍 全国平均上回るのは上位35位まで
それでは、持ち家の大きさにはどれくらいの差があるのだろうか。
2018年度の持ち家の延べ面積(建築物各階の床面積の合計)を見ると、最も家が広いのは富山県の171.8平方メートルで、東京都の93.3平方メートルと比べると、おおよそ倍の広さとなっている。
上位10の顔ぶれは、やはり人口減少が進んでいる県が多く、下位10は大都市を抱える都府県が入っている。
住宅に占める一戸建て比率との関連を見ると、上位10には一戸建て比率上位10のうち、秋田県、山形県、富山県、福井県、青森県、新潟県の6県が入っている。
一方、下位10には一戸建て比率の下位10のうち、東京都、沖縄県、大阪府、神奈川県、福岡県、兵庫県、千葉県、埼玉県の1都1府6県が入っており、両者の間には、非常に強い関連性があることがわかる。(表2)
ただ、持ち家の延べ面積の全国平均は119.9平方メートルで、上位35位の広島県までが平均を上回っていることから、下位10に入っている都府県、特に東京都と神奈川県の持ち家が、圧倒的に狭いといえそうだ。
となれば、▽一戸建て比率が低く、▽持ち家の延べ面積が狭い、▽大都市を抱え、▽地価が高い都府県では、民間賃貸住宅の家賃が高い。かたや、▽一戸建て比率が高く、▽持ち家の延べ面積が広い、▽過疎化が進み、▽地価が低い県では、家賃が低いと考えられる。