マスク生活はもうまもなく終わるのか?
政府が2023年3月13日から屋内・屋外を問わず、マスクの着用を個人の判断が基本になることを発表して以来、たとえば学校の入学式ではマスク着用を求めないといった動きも出てきた。
一方で、人が集まる飲食店のお客さん・従業員のマスクに対する意識はどのようになっているのだろうか?
飲食・フード産業特化の求人サイトを運営するクックビズ(大阪府大阪市)は2023年3月29日に、新型コロナ対策としてのマスク着用について「飲食店における、マスク着用に関する意識調査」の結果を発表した。
結果をみると、従業員のマスク着用に関して「スタッフ本人の判断に任せる」が「34.6%」で、「着用するように指示している」が「59.2%」。お客さんのマスク着用に関して「以前は入店時に着用を案内していたが、今は廃止している」と回答した飲食店が過半数を超える「62.3%」あることがわかり、飲食の場でのマスク着用の実態が明らかになった。
お客さんに「入退店時にマスク着用を案内する」は6.2%
この調査は、日本全国の飲食店舗責任者と人事責任者に対して、「マスク着用に関しての意識調査」を実施したもの。インターネットで択一式の質問と自由回答のアンケートを実施した。有効回答数は130店で、店舗の業種による構成比は下図のようになった。
はじめに、3月13日以降、「飲食店に対して従業員のマスク着用」に関しての対応を聞いたところ、「着用するように指示している」がもっとも多く「59.2%」、「スタッフ本人の判断に任せている」が「34.6%」、「外すように指示している」はわずか「0.8%」という結果になった。
このほかの意見では「お客様に対応するスタッフは着用、それ以外は本人判断」など、職種によって対応を変えている声もあった。
続いて、飲食店に対して「お客様へのマスク着用の案内」に関して、どのように対応しているか聞いた。「以前は入店時に案内していたが、今は廃止している」がもっとも多く「62.3%」、次いで「そもそも案内していない」が「18.5%」となり、「入退店時にマスク着用の案内をしていて、今後は廃止予定」は「8.5%」となった。
一方で、「入退店時にマスク着用を案内している」という飲食店もいまだ「6.2%」あるという結果となった。