女性の収入と貯蓄額は引き続き増加、投資額は減少
女性を対象に「経済的に自立していると思うか」と聞いたところ、「非常に自立している」の5%と「ある程度自立している」の25%を合わせた30%の女性が「自立している」と答えた。
その一方で、46%の女性が「まったく思わない」(26%)、「あまり思わない」(20%)と答えるなど、前回よりも女性の経済的な自立意識は鈍化していることがわかった。【図5参照】
さらに、女性のお金の事情を直近の3年間でみると、個人所得は前年より「増えた」ものの、貯蓄額は「ほぼ変わらない」と答えた人がやや増えた。貯蓄額が「増えた」人は、ほぼ横バイ。投資額は「ほぼ変わらない」と答えた女性が80%を占めた。【図6参照】
前回(2022年)の調査で、投資額を増やした人は男女ともに前年比で倍増したが、今回の調査で女性は前年の半分以下の9%。男性も3分の2まで減ったことがわかった。
調査では、少なくない女性が貯蓄や投資をうまくやる自信がないと答えている。これにインフレによる生活費の上昇懸念や株式市場の混迷が加わり、投資を控える女性が増えてきたとみられる。
なお、調査は18歳~69歳までの男性1051人、女性1050人の合計2101人を対象に、お金の事情や経済的自立、ウェルビーイング(幸福度・満足度)などに関して、男女の違いに着目して分析。2022年12月22日~23年1月10日にインターネットで実施した。この調査は今回で3回目。