47都道府県別に見る「学校数と教育費」...幼稚園・保育園、小中高が多い、少ないのはどこか?【俯瞰して見る日本(5)】(鷲尾香一)

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1000人当たり不登校児童比率...小学校の最高は沖縄県、最低は福井県 中学校の最高は北海道、最低は福井県

   さて、最後に小中学校の1000人当たりの不登校児童比率を取り上げる。

   2020年度の小学校の不登校比率では、沖縄県が最も高く15.35%。最も低いのは福井県の6.00%で、沖縄県は福井県の倍以上の比率で不登校が発生している。(表5)

   全国平均は10.05%で、上位22位の栃木県までが平均を上回っている。沖縄県の15.35%は100人に1.5人、全国平均の10%は100人に1人の不登校が発生していることを示している。

   2020年度の中学校の不登校比率では、北海道が最も高く50.74%。最も低いのは福井県の29.52%。全国平均は41.35%で上位23位の新潟県までが平均を上回っている。北海道の50.74%は100人に5人の不登校が発生していることを示しており、上位22位の茨城県までは100人に4人の不登校が発生している。(表6)

   小学校と中学校の不登校の比率を見ると、島根県、福岡県、高知県、北海道の4県は小中学校とも上位10に入っている。

   一方、福井県、岩手県、香川県、山形県、秋田県、埼玉県の6県は小中学校とも下位10に入っている。また、富山県は小学校では上位8位ながら、中学校では下位5位に入っており、中学校での不登校が大きく減少している。

   今回は学校数について取り上げた。第6回目は、住まいの関連について取り上げることとする。【第6回につづく】

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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