日本で働く外国人社員への調査 不満は「給与」「評価」「日本語への配慮」

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客観的な評価制度を求める外国人社員は多い

   調査では、「勤務している(していた)企業にあったら、継続して働けると思う制度は?」(複数回答)と聞くと、54.8%の外国人社員が「帰国のための連続休暇制度や母国でのテレワーク勤務」と回答。次いで、「客観的な業績評価制度(実力主義)」が41.9%、「資格取得支援制度」の39.5%と続いた。【図4参照】

   日本人と比べて言葉の壁もあり、「同じ基準で評価されるとなかなか昇給ができない」といった意見もあることから、客観的な評価制度を求める外国人社員が多いことがわかった。

図4 客観的な評価制度を求める外国人社員が多い...(オリジネーター調べ)
図4 客観的な評価制度を求める外国人社員が多い...(オリジネーター調べ)

   なお、調査に協力した外国人社員の日本の企業で働いている、または働いていた年数(合計)を聞いたところ、最多の46.0%が「1年以上3年未満」。次いで、「3年以上5年未満」が25.0%、「5年以上10年未満」(21.8%)も2割を超えていた。

   また、日本での勤務先企業の転職経験・回数について聞くと、「転職したことがない」外国人社員は前回調査年から8.1ポイント減り、52.4%となった。

   一方、「転職したことがある」人は47.6%(転職1回が33.1%、2回8.9%、3回5.6%の合計)まで増え、転職経験者と未経験者の割合の差が縮まった。

   現在、転職を考えている外国人社員は62.9%で、増加傾向にある。「今後、日本でどのくらい働きたいですか?」の問いに、「できるだけ長く」と答えた外国人社員は48.4%。前回調査から7.3ポイント増えた。

   調査は、日本で就職したい新卒の外国人留学生や転職を考える外国人材を企業とマッチングする外国人留学生就職情報サイト「リュウカツ(R)」の登録者のうち、日本で働いている(または働いたことがある)外国人社員を対象に、2023年2月にインターネット(日本語と英語)で実施。有効回答数は124人。調査は、前回(2021年)に続き、2回目。

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