日本文化や商慣習に「困った」!
次いで、「外国人として日本企業で働いて、苦労した点・困った点は?」(複数回答)との問いに、53.2%の外国人社員が「日本特有の文化・マナー・商習慣に慣れることが大変だった」と答えた。「日本語での専門用語や業界用語など日本語の習得が大変だった」が41.9%、「上司や同僚との社内コミュニケーションが大変だった」の38.7%が続いた。【図3参照】
調査では、「外国人として、日本企業で働いて疑問に思うこと・改善してほしいこと」について、意見を求めたところ、
「日本のビジネスマナーに関する研修や教育をしてほしいです」
「ビジネスマナーをそこまで厳しく守らなくても良いようにしてほしい。メール、電話、客対応、手紙の送り方等、すべてにおいてルールがあるので大変です」
「私は外国人なので、残業時間を削ってでも家族に会うために休暇が必要です」
「会社の暗黙のルール(電話取り、セッテング、来客接待など)をはっきり明記してほしい」
「外国人という偏見を持たずに一人ひとりの人材で見てほしい」
「日本人と比べて言葉の壁もあり、同じ基準で評価されるとなかなか昇給ができない」
「人事考課の方法が不明確で、昇進・昇給の約束が果たされていない」
「半年に1回の人事異動があるが、その高頻度の転勤は本当に意味があるのか疑問」
「これまで勤めていた日本企業は、あまり新しいことに挑戦する意欲がなく、マニュアル通りに進める人が多くて効率が悪かった」
「保証人制度、連帯保証人がいないと採用されないこと」
といった声が寄せられた。