非正社員の採用予定は47.3% 前年度比1.0ポイント増、2年連続の上昇
一方、2023年度の非正社員の採用状況について聞いた。それによると、「採用予定がある」(採用人数を「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)企業は47.3%で、前年度から1.0 ポイント増えた。勢いは前年より衰えるも、2年連続で上昇した。採用人数を増加する予定の企業は13.4%。前年度比 0.9ポイント増と、コロナ禍前の2019年度を若干上回った。
非正社員の「採用予定がない」企業は39.2%。同1.9ポイント減となった。【図4参照】
非正社員の「採用予定がある」企業を規模別にみると、正社員と同様に企業規模が小さいほど採用意欲が低くなっている。業界別では、「農・林・水産」が60.2%で最も高く、「小売り」が58.8%、「運輸・倉庫」の56.9%も6割近くの高い水準で続いた。
業種別でみると、「飲食店」の91.4%や「旅館・ホテル」の80.5%、「飲食料品小売り」の75.3%、「娯楽サービス」の73.4%など、個人消費関連の業種で「採用予定がある」企業が多い傾向にある。【図5参照】
なかでも、「飲食店」では採用人数が「増加する」企業が約5割にのぼった。帝国データバンクは、新型コロナウイルス感染症対策の行動規制の緩和による人流の増加で、人手不足感が高まり、採用が活発となっているとみている。