相次ぐ値上げ、ステルス値上げに...「心の平穏」を保つにはこんな対策を!【ひろ子ママの教訓 その148】

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   きょうはOさんがいらっしゃっています。

「在宅勤務が多いので、お菓子を食べる習慣がついてしまいました。節約のためとなるべく量を食べすぎないようにと、小分けタイプの特用のお菓子を購入するようにしています。最近、小袋の数やお菓子の量が減っていて、これがステルス値上げかと悔しい思いをしています。これから続く値上げに向けて心を平穏に保ちたいものです」

値上げとステルス値上げ...私たちはどうしたらいい?

お悩み中

   先日、近所にある昔ながらのケーキ屋さんに行った際、4月からの「値上げのお知らせについて」の張り紙がされていました。もともと「コンビニよりも価格の安い」価格帯のケーキ屋さんなので、「卵含めて原材料高騰で大変だろうな」と、値上げに対しても「仕方ない」と思えるできごとでした。

   値上げに対して上記のような「仕方がない」と思える例もあれば、Oさんのように「悔しい」気持ちになる値上げもあると思います。その一つが、ステルス値上げです。

   ステルス値上げの「ステルス」とは、日本語では「こっそり行う」「隠密」という意味です。つまり、商品の価格は据え置きで、内容量を減らした実質的な値上げを意味します。企業側からすると、値上げによって消費者が離れてしまわないようにしたいという背景があります。

   企業にとって利益を保つためには値上げが必要なので、価格の値上げか、ステルス値上げかを検討するんですね。この先も日用品もジリジリと値を上げていくでしょうし、いったん値上げしていた食品には再値上げの動きも近づいています。

   そのため、私たちは少しでも損をしないようにする対策と、もう一つ大事なのは値上げに対して「心の平穏」を保てるようにしておくことです。

人の感情は「利益と損失」に対して対照ではない

   人は利益と損失に対して非対称な感情を生じるそうです。そのため、「100円儲かる嬉しさ」よりも、「100円損する悔しさ」の方が大きいそうです。

   つまり、「値引きでお弁当が100円安く購入できた」ことへの嬉しさよりも、「昨日まで使えた100円引きのクーポンが本日は使えなくなり、正規の価格で購入した」ことへの悔しさの方が、大きいってことです(ちなみにこれは、私の感情です(笑))。

   このように、ステルス値上げに対しても「損した、悔しい」という気持ちが心に残ってしまうんですね。

ステルス値上げに対して、心を平穏に保つ2つの方法

ガッツポーズ

   値上げの流れは止まらないので、少しでも気持ちを保つ方法を紹介します。

・商品単価を意識する

   値段は同じでも、内容量が異なる商品があるでしょう。

   たとえば、値段は同じくらいの商品で、Aはベーコンが5枚、Bはベーコンが10枚入っているパッケージがあるとします。さらに、ベーコンの大きさも異なっています。お得な商品を選びたいならば、価格と枚数だけでなく、内容量を比べて商品単価を意識してみましょう。手間はかかりますが、「損した」という悔しさは減るはずです。

   特に大袋のお菓子の場合、外見だけではステルス値上げに気がつかないケースもあります。裏面に内容量や小袋の数などが書かれているので、比較の材料としてもいいですね。

・好きな商品についてはメーカーのサイトを見ておく

   事前にメーカーからステルス値上げする情報を知らされていれば、ある程度の感情は抑えられ、「値上げは仕方ない」と思うことができるでしょう。

   メーカーのホームページ上で「内容量変更のお知らせ」の告知や、値上げについてのプレスリリースが出されていることがあるので、好きな商品についてはメーカーのサイトをチェックするのもおすすめです。

   お知らせを事前に目にすることで、値上げに対しての裏切られた感が減るでしょう。「価格が高くなったから、プライベートブランドにしよう」などと考える人もいると思います。自分で選択することで、「悔しい」思いを減らすこともできるのではないでしょうか。

   Oさんは毎日お菓子を食べているとのことなので、この機会に食べる回数を減らすことも考えてみてはいかがでしょう(笑)。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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