3月1日に2024年の採用広報活動開始となり、合同企業説明会や就職セミナーの開催など、各業界で新卒の採用活動が活気を帯びている。
そんななか、学情(東京都千代田区)が2023年3月24日に発表した「2024年卒採用状況」に関するインターネットアンケート調査によると、24年度新卒の採用予定数は「増やす」と回答した企業は「27.4%」で、「減らす」と答えた「2.8%」を大きく引き離した。
業界別でみてみると、「増やす」と回答した企業は「百貨店・ストア・流通」が「47.2%」、「旅行・ホテル・レジャー・フードビジネス」が「35.7%」で接客・販売職が採用増となっており、コロナ禍による人材減からの復活を見せている。
行動制限緩和や「5類」移行を見据え...採用を「増やす」前年度比3.3%の増加
この調査は学情(東京都千代田区)が全国の企業・団体の採用担当者を対象に、「2024年卒採用状況」に関するインターネットアンケート調査を行うもの。期間は2023年1月5日から1月31日までで、1862件の有効回答を得た。
まず、24年卒の採用予定数の動向を見てみると、「増やす」と回答した企業は「27.4%」となり、前年度比で「3.3%」の増加となった。「減らす」が「2.8%」であったため、24.6ポイント上回り、行動規制の緩和が進み、新卒採用状況が活性化する中、各社の旺盛な採用意欲が表れたかたちだ。
続いて、採用予定数の結果をみてみると、24年卒採用は、上場企業では製造で63.0人、非製造で58.3人。非上場で製造10.9人、非製造で28.3人となり、全体では28.8人という数字になった。昨年度からの伸び率でみると、「8.3%」の増加となった。最も伸び率が大きいのは「上場・非製造」で「10.4%」の伸びを見せた。