企業が支援すれば、Z世代はどんどんスキルアップに取り組める
さて、Z世代はどんなスキルを身につけたいのか――。
「職業的な成功のために伸ばしたいと思うスキルはなにか」(最大3つまで選択可)を聞くと、Z世代が伸ばしたいと思うスキルのTOP3は、1位がパソコン・ITスキル、2位が専門知識・技能、3位がコミュニケーションスキルだった【図表5】。
これらは、どの世代でも共通に求めるスキルだが、Z世代では「パソコン・ITスキル」が3割を超えて1位だが、Y世代・X世代では「専門知識・技能」が1位になった。若手のZ世代は基礎的なスキル、中堅以上のY世代・X世代はより業務に役立つ実戦的かつ専門的スキルを求めていることがうかがえる。
調査を行ったアスマークの担当者はこうコメントしている。
「Z世代の多くがスキルアップに取り組んでいるものの、時間をかけている人が多いのはY世代という結果になりました。 Z世代がスキルアップに取り組めない理由には、企業が支援できる面も多いように思われます。また、意欲があってもスキルアップに取り組めていない女性がやや多い傾向もみられ、企業としては勤務時間内でのスキルアップ支援について検討していくことが必要かもしれません」
なお、調査は、2022年11月22日~25日に全国の22歳~56歳の男女1200人にインターネットを通じてアンケートした。(福田和郎)