米国の金融システム不安は薄らぐも...景気後退への懸念は強まり、要注意(3月27日~3月31日)【株と為替 今週のねらい目】

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

外国為替市場 もみあいか ユーロからのリスク回避からドル買い...ドルの下支え要因に

東京外国為替市場見通し(3月27日~31日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=128円00銭~133円00銭

2023年3月24日(金)終値 1ドル=130円69銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。米国の利上げに対する期待感からドルは一時1ドル=133円まで買われたものの、FOMCの結果を受け、米国の利上げ停止観測が強まったことで、リスク回避のドル売りからドルは一時1ドル=129円台半ばまで下落した。

   今週のドル円相場は、もみあいとなりそうだ。

   金融システム不安がくすぶり、ドルの上値が重い中、欧州に飛び火した金融システム不安により、ユーロからのリスク回避としてのドル買いがドルの下支え要因となっている。そのため、新たな金融システム不安が起きなければ、ドルが大きく下落する可能性は低下している。

   ただ、米国の景気後退に対する懸念が強まっていることから、米国の経済指標の結果には注意が必要だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では27日に2月企業サービス価格指数、31日に3月都区部消費者物価指数、2月有効求人倍率、2月完全失業率、2月鉱工業生産、2月新設住宅着工戸数などの発表が予定されている。

   海外では28日に米国の3月CB消費者信頼感指数、30日に米国の10-12月GDP確定値、31日に中国の3月製造業PMI、中国の3月非製造業PMI、米国の2月個人消費支出、米国の2月個人所得などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

姉妹サイト