こんにちは! ブロックチェーン関連の技術やプロジェクトを調査しています、ブロックスタです! 私は仮想通貨の世界にはまだまだ成長の余地があり、利益を出すチャンスがたくさんあると考えています。
当コラム【仮想通貨通信】では、最先端のちょっととっつきづらかったり、英語のデータしかなかったりするような内容をわかりやすく解説していきます!
今回は、シリコンバレーバンク(SVB)の破綻が金融市場、そして仮想通貨市場に与える影響についてわかりやすく徹底解説していきます。
シリコンバレーバンクの倒産...仮想通貨市場へ及ぼした影響は?
<シリコンバレーの巨人が倒れた! SVB破綻の衝撃が、今後の仮想通貨市場に与える影響は?【仮想通貨通信vol.6 前編】>の続きです。
SVBの倒産は、仮想通貨市場にも大きな影響を及ぼしました。
SVB銀行は、USDCというドルと連動するように設計された「ステーブルコイン」を発行するCircle社のパートナーだったからです。
Circle社は、USDCを発行している会社です。彼らは発行するUSDCを裏付けるために、銀行口座に対価となるドルを保有しています。ドルとUSDCはいつでも変換可能で、実質的にUSDCの価値は1ドルで安定していました。
しかし、今回の倒産により、Circleのドルを保有する銀行のひとつであるSVBが倒産すると、USDCの対価となるドル預金が保護されずなくなってしまう可能性がありました。この不安から、USDCを売却する人も出てきて、大幅に価格が下落しました。
一時的にUSDC価格は0.9ドルを割った取引所もあり、それにつられETHを始めとする仮想通貨価格も下落しました。現在はすべての資金が保護されることが発表されたため、おおよそ1ドルへと戻りました。
0.9ドルとなった際にUSDCを購入できれば、大きな利益を得ることができたというところでは「惜しいことをした...」という気分です。
USDC崩壊が引き起こした不安も解消され、既存の金融機関への不信感も助け、現在では仮想通貨価格は大幅に上昇している状況ではあります。しかし、今後どのような影響があるのでしょうか。
今後の仮想通貨市場への影響は?
今後の影響として考えられるのは、大きく以下の2つが考えられます。
・ドルからの逃避
・規制の強化
・ドルからの逃避
現在金融の不安から、金やビットコインに多額の資金が流入しています。上下動を繰り返しながらではありますが、この上昇はこのまま続く、と私は考えています。
利上げの停止による金融政策的な部分も大きな要因として存在するものの、リーマンショックを機に、既存金融のビジネスモデルへの不信感から生まれたビットコインがまたその本領を発揮するのではないでしょうか。
・規制の強化
こちらは、仮想通貨の今後についてかなりネガティブな影響をもたらすでしょう。今回、銀行の甘いリスク管理によって発生した事態とはいえ、ステーブルコインが一時的に不安定な状態になったのはこれまた事実。
ステーブルコインへの規制は今後厳しくなっていき、もしかしたら中央銀行の発行するCBDC(中央銀行発行のドル建て仮想通貨)だけが正当に扱うことのできるステーブルコインだという時代がくるかもしれません。
さらに昨年末、FTXの破綻などのニュースもあったように、既存金融ではありえないようなリスク管理を行っている企業も少なからず存在するため、規制は強化される方向に向かうでしょう。
もちろん一時的に価格には負の影響をもたらすでしょうが、長い目で見た際には仮想通貨の普及によい影響をもたらすのではないでしょうか。
◆まとめ
結論として、SVBの破綻は、金融システムのリスクを再認識させるものでした。今回の騒動で混乱に巻き込まれてお金を失う一方、収益を得た人が存在することもまた事実。自分の資産について、常にアンテナを張って情報を集め、警戒することが大切ですね。(ブロックスタ)