地元へのふるさと納税、7割強が経験 理由は「地元を応援したいから」「地元のお礼の品が欲しかったから」の2強
地元へのふるさと納税での寄付経験や寄付意向を尋ねると、40.0%は「寄付したことがある」、37.7%は「寄付したことはないが、してみたい」で、全体の77.7%が好意的だった。地元が「非常に好き」である人に絞ると、約半数がふるさと納税の寄付経験があり、未経験だが意向のある人と合わせると、約9割がふるさと納税に肯定的であることが分かった。
では、Z世代の意向はどうか。なお、一般にZ世代は1990年代後半ごろから2010年くらいまでに生まれた層と定義されているが、今回の調査では、調査実施時における20~24歳を「Z世代」として分析。このZ世代(20~24歳)だけに区切ってみると、50.0%は「寄付したことがある」、40.6%は「寄付したことはないが、してみたい」と答えた。2つをあわせると、90.6%が「寄付」にポジティブだ。
地元に寄付をした・してみたい理由は、多い順に「地元を応援したいから」(67.6%)、「地元のお礼の品が欲しかったから」(28.8%)、「家族や知人・友人が住んでいるから」(21.5%)、「地元での税金の使われ方を決められるから」(14.7%)となった。
このように、地元愛が強いほど、「地元を応援したいから」が多くなるという結果も見て取れる結果となった。
この調査結果についてトラストバンクに取材すると、
「ふるさと納税自体が所得の多い人が利用する傾向があるため一概には言えませんが、近年では若い世代にふるさと納税の広まりが感じられます。
なぜなら、ほかの調査結果をみても、Z世代は地域の持続可能性や地元の課題解決といった話題に関心が高く、自分で税金の使途を決められるふるさと納税はぴったりの制度となっているからです。
特に、地元から就職や進学で東京に出てきた若い世代が地元にふるさと納税するのは、地域貢献だけでなく、懐かしくて愛着のある地元の名産品に改めて触れ合える機会となるため、弊社としては制度の利用をお勧めします」
とのコメントが返ってきた。