人気銘柄「商船三井」や「日本郵船」...特典の「中身」は?
調査では、マネックス証券の2022年に取引された日本株の個別銘柄の人気ランキングを発表。2022年の取引人数が多かった銘柄を、株主優待あり、単元未満株(ワン株)で株主優待ありに分け、全銘柄でそれぞれランキングした(2022年1月4日~12月30日の取引を検証)。
株主優待のある銘柄(実績配当利回りが低い銘柄も含む)のランキングをみると、1番人気は「商船三井」で、株主優待の内容は客船「にっぽん丸」クルーズ優待/フェリーサービス「さんふらわあ」優待だった。
次いで「日本郵船」の飛鳥クルーズ優待。「INPEX」のオリジナルQUOカードなどと、株主優待の内容が魅力的なことが安定株主の確保につながっていることがわかる。【図2-1参照】
また、株式の保有数が単元未満でも、株主優待を受けられる銘柄があり、同社の単元未満株取引(ワン株取引)では、金券や幅広い内容で割引を受けられる優待銘柄が選ばれている。なかでも、実績配当利回りも高いものが多くランクインした。【図2-2参照】
さらに、2022年取引銘柄人気ランキングTOP10(全銘柄)をみると、株主優待がある銘柄でも上位を占めた「商船三井」や「日本郵船」、「INPEX」といった人気銘柄が、10銘柄中半数の5銘柄も含まれていた。
同時に、株主優待がなくても、配当利回りがしっかりと出ている企業が選ばれていることがうかがえる。「株主に確実に還元されることが重要であるといえるでしょう」と、マネックス証券はみている。
なお、調査は同社に口座を保有する個人投資家を対象に、2023年2月27日~3月5日にインターネットで実施。有効回答者数は、5862人(このうち、5473人が個別の日本株を保有する)。